※20200819~20200820穂高連峰縦走(ジャンダルム)
「ジャンダルム」
北アルプスの日本第三位の標高を誇る奥穂高岳の西南西に位置するドーム型の岩稜で、その垂直に聳える姿は圧倒的な存在感を放ち、見た者に憧憬の念を抱かせます。
名称の由来は、スイス・アルプス山脈のアイガーにある垂直の絶壁だそうですが、本来はフランス語で武装警察官、国家憲兵を指す言葉で、山岳用語としては尾根上の通行を邪魔する岩をそう言うようです。(Wikipediaより)
山に登る人間であれば、一度は登りたいと思う場所ではないでしょうか。
私も例外ではなく「いつかは登りたい」と思っていましたが、少なくとも今年行く予定はなく、もう少し経験を積んでからかなーなんてぼんやりと考えていました。
が、その時は突然やってきます。
同じ職場で登山をやっているKさん(よく当ブログに登場しているKとは全く別の方です。20歳以上離れてはいますが、仲良くさせていただいています。私では足元にも及ばないほどの山歴をお持ちです。)から、「ジャンダルムに行きたくて、7月26日から2泊3日に小屋泊で西穂から奥穂まで抜けたいんだけど、一緒に来てくれない?」とお誘いがありました。思ってもみなかった突然の話に驚いたものの、数年後に1人でテント泊の装備を背負って行こうと考えていた私としては、誰かと一緒に、しかも小屋泊で行けるのは、数年後の挑戦に向けた良い経験になるのではないかと思い、お話を受けました。
が、ネックだったのは、その日程の前日まで飯豊連峰を縦走する予定だったため、体力が回復するのかという点。それに、そもそも私のレベルで、踏破することが出来るようなコースなのかという心配も。そんな心配を抱えながら、予定日はどんどん近づいてきました。
※飯豊縦走は悪天候のより中止しました。代わりに行った山行は以下の記事をご覧ください。
daic22.hatenablog.com
そして、予定日の5日前。Kさんから「天気予報がとても悪く、危険だから延期しよう。」と連絡がありました。
残念でしたが、こればっかりはどうしようもありません。それに、内心、少し安堵した自分もいました。YouTubeやブログ等で、歩く予定のコースは何度か見ていましたが、滑落事故の話もあり、無事に帰ってくるイメージがあまり浮かんでいなかったからです。
そんなこんなで、Kさんと日程を再調整。8月19日からの3日間で挑戦することになりました。天気予報も3日間、大きく崩れることは無さそうです。技術不足はどうしようもありませんが、そんなことを言っているといつまでも行けなそうなので、覚悟を決めました。
19日の2時にKさんと集合して長野に向かうため、18日の仕事を午前で切り上げ、帰宅。急いで必要な食料等の買い出しに行き、パッキングします。夕方、寝ようとしたタイミングで1つ予定外のイベント(父親のスマホが不調で、代わりのものを購入し、セットアップ)が発生しましたが、何とかこなして睡眠。
予定通り、2時にKさんと合流し、何度かSAで休憩しながら、9時過ぎ、平湯温泉(あかんだな駐車場/1日600円(後払い))に到着しました。
今回のざっくりとした行程はこんな感じ。
<1日目>
山形から平湯温泉に移動
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平湯温泉から新穂高ロープウェイに移動
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新穂高ロープウェイで登山口へ
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登山口から西穂山荘へ
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西穂山荘に宿泊
<2日目>
西穂山荘から西穂高岳へ
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西穂高岳から赤岩岳、間ノ岳、天狗岩を経由しジャンダルムへ
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ジャンダルムから奥穂高岳へ
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奥穂高岳から穂高岳山荘へ
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穂高岳山荘へ宿泊
<3日目>
穂高岳山荘からザイテングラートを通り涸沢カールへ
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涸沢カールから本谷橋を経由して横尾へ
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横尾から徳沢、明神、自然探勝路、岳沢湿原を通って上高地へ
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上高地から平湯温泉に移動
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平湯温泉から山形へ移動
それでは、この夏(この人生?)最大の挑戦が始まります。
- 文明の利器(平湯温泉→西穂高岳登山口)
- 睡眠不足(西穂高岳登山口→西穂山荘)
- 念願のラーメン(西穂山荘)
- 出発の時(西穂山荘→西穂高岳)
- いざ、本丸へ(西穂高岳→ジャンダルム)
- 最高ジャン(ジャンダルム→奥穂高岳)
- 雷鳥発見(奥穂高岳→穂高岳山荘)
- 祝杯(穂高岳山荘)
- 下山開始(穂高岳山荘→涸沢カール)
- サクサク下りる(涸沢カール→横尾)
- 退屈な林道歩き(横尾→徳沢→明神→自然探勝路→岳沢湿原→上高地)
- 無事、下山(上高地→平湯温泉)
- まとめ
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