【解禁】久しぶりの県外登山(岩手山)
※20200606岩手山
2020年6月6日。岩手県最高峰の岩手山(2,038m)に登ってきました。
新型コロナウイルス感染流行の第一波がようやく落ち着き、6月に入って東北各県の往来が解禁されたことを受け、早速県外に旅立ちました。
昨年も登りましたが、富士山型で、山頂まで一気に標高を上げる山らしい山です。徐々に木々が低くなっていくのが分かるので、自分の頑張りを感じられます。
新メンバー加入?
8:00 馬返しキャンプ場の駐車場に到着。
山形を出るときは「雲が多いかな」なんて思っていましたが、ご覧のとおり晴れました。目的地をはっきり確認できます。
晴れ男パワーです。
私は晴れた時だけ「晴れ男」を自称することにしています。
そして、写真を見てお気づきの方もいるかもしれませんが、一緒に登ってくれる友人が増えました。何度か当ブログに登場しているKに加えて、今回、新たにA君が仲間入り。(知り合った経緯等々は、大した内容ではないですが、そのうち書くかもしれません。)
ここ数年間、Kと何度か「もう1~2人くらい増えるともっと楽しいのかもね」と話をしていましたが、遂にこの時が来ました。
涙が出そうです。(出るとは言っていない)
みんなのペース(登山口→8合目小屋)
8:40 登山開始。
馬返しキャンプ場からのコースは、山頂まで、急とも緩やかとも言い切れない微妙な斜面を1,400mほど登っていきます。序盤は樹林帯、中盤以降は木々が徐々に低くなって視界が開け、終盤は火山特有の砂地を歩きます。
去年もここから登りました。
スタートして10分程度でこの標柱です。
これを見て思い出しましたが、岩手山の馬返しコースは、標柱に0.5刻みで「〇合目」って書いてあるんですよね。個人的には、細かく刻まれると遠く感じてしまうのですが…。
まあ、どう感じても実際の距離は変わらないので、頑張って歩きます。
いつもKと登る際は私が前を歩きますが、今回はA君もいるということで少し雰囲気を変えようとK、A君、私、の順で登ることにしました。(一番後ろで写真を撮りながらのんびり登りたいという考えもありまして。)
それにしても、3人だと一気に登山隊的な雰囲気が出て、非常にテンションが上がります。
少し歩くと徐々に周りの木々が低くなり、地面も砂交じりのザレ場に変わります。
出たな、「.5」合目。これで何人の登山者のメンタルを削ってきたのでしょうか。
このコースは、途中、新道と旧道を選べます。新道は樹林帯の中を、旧道は開けたザレ場を歩きますが、おすすめは断然旧道です。
やはり景色が開けていると、一息つく時に癒されます。
旧道コースは振り返るといつでもこんな感じの景色が見られます。
自分の足でどれだけ標高を上げてきたか感じることができ、気分が良いです。
いつもの登山では自分のペースで歩き、Kと一緒でも、多少Kが遅れようがお構いなしの私。しかし、今回は一番後ろを歩いており、何より初めて一緒に登るA君を蔑ろにするわけにはいきません。2人にペースを合わせて進みます。
3人が同じタイミングで疲れてきたり、同じタイミングで調子がよくなってきたりするなんてことはないので、ペースを合わせることが少し大変に感じました。
この点は今後、一緒に登る回数が増えれば慣れていけるのではないかと思っています。
熊に怯えて(8合目小屋⇒山頂)
11:00 8合目小屋に到着。
そんなこんなでグループ登山の楽しさと、いつもとのギャップを感じながら8合目小屋に到着しました。
立派な小屋ですよね。7~10月は管理人さんが常駐していて、協力金を払えば宿泊も可能らしいです。
この登りを終えれば山頂はすぐそこです。頑張りましょう。
山頂と反対方向には「鬼ヶ城」という山があり、そちらから登ってくる方もいます。
あとで写真を載せますが、鬼ヶ城の稜線はなかなか険しく、歩き応えがありそうな魅力的な道に見えます。
鬼ヶ城に背を向け最後の登りです。ザレているので、1歩進んで半歩下がる感じです。
そう言えば、昨年度、この場所で熊に遭遇しました。遭遇する数分前から、山頂付近でこちらに向かって何かを叫んでいる人がいるのは気付いていましたが、方言が強くて何を言っているのかわかりませんでした。「上に着いたら何を叫んでいたのか聞こう」と思った次の瞬間、私の右、約15mを熊がものすごいスピードで駆けていきました。
登山を始めて数年になりますが、熊との遭遇は初めてで、正直かなりビビりました。恐らくまだ子供の熊でしたが、人間が何分もかけて登る斜面を10秒そこらで登り切るその圧倒的な運動能力に、「襲われたらひとたまりもないな」と思ったのを覚えています。
そんな昨年の熊のことを思い返し、怯えながら最後の登りを終えました。
山頂付近はお鉢のようになっています。
写真右奥が山頂です。
山頂までもうほとんどアップダウンはありません。
お鉢の中に下りることもできます。
火星のような雰囲気です。(火星をよく知らないですが)
岩手山は火山で、過去5回噴火してるそうです。現在は落ち着いているようですが、登る前には最新の情報を確認したほうが良さそうです。
山頂へのヴィクトリーロードを歩きます。
これが先程言った、鬼ヶ城の稜線です。歩き応えがありそうですね。
岩手山もそうですが、私は1つの山を複数のコースから登るという経験が少ないので、今後はそのような機会を増やしていきたいです。同じ山でも、全く異なる雰囲気を味わえそうです。
これは去年も撮りました。何なのかはわかりません。
山頂ではあっさり系のうどん
11:55 岩手山(2,038.0m)無事登頂しました。
背景が暗い雲になってしまいましたが、気にしません。
下界の街並みを楽しみながら、暫し休憩です。
私は山頂で食べるカップ麺には小さな拘りがありまして、それは「あっさり系のうどんであること」です。
以前は色々、ラーメンだったり蕎麦だったり、コッテリだったりシンプルなものだったりと、その日の朝の気分によってコンビニで選んで購入していましたが、その日の登山のハードさによって、持ってきたものが食べたくなかったりすることが結構ありました。(猛暑日にヒーヒー言いながら登ってきた日は、疲れ過ぎて油ギトギトラーメンは食べたくない、みたいな感じです。伝わるかな。)
それが「あっさり系のうどん」では、変に味に癖が無いため、いつでも、どんなコンディションでもおいしく食べられることに気づいたのです。
それ以降は毎回うどんです。
※誰の得にもならない情報を失礼しました。
こちらの稜線も歩いたら気持ちよさそうです。
山に行くと、そこから見える山に行きたくなるのでキリがありません。
鬼ヶ城の稜線に魅了されて、同じような写真を量産してしまいました。
下山が大変な理由(山頂→登山口)
13:00 下山開始。
最近、風景に人を入れ込みがちです。
技術がないので人にスケール感を演出してもらっています。
お鉢から下りながら、今から向かう方面を望みます。
小屋まで戻ってきました。
小屋の前は椅子がたくさん設置されているので、山頂で休憩するよりも快適そうでした。
柄にもなく花を撮りましたが、名前すらわかりません。勉強せねば。
帰りは新道を使いました。
開けた眺望が好きな私は旧道推しですが、こちらも森の中をゆっくり歩けるので楽しいです。
完全に個人的な話で申し訳ないですが、私は下山が苦手です。
著しくタイムが落ちるとかそういう話ではなく、登りより楽しさが少ないように感じるのです。
登りでは「山頂」という明確な目標があるため、キツくなっても踏ん張れますが、下山では何を目指しているのかが曖昧になっているのが原因かなと自分の中では思っています。
今回も例によって、下山ではモチベーションが若干下がり気味でしたが、下山後の楽しみ(温泉、ソフトクリーム)を見つけて頑張りました。
15:15 登山口に到着。お疲れ様でした。
近くにある水場で頭を濡らしてクールダウンします。ナイスな場所にありますね。
なお、この後、ソフトクリームを求めて小岩井農場に行きましたが、間に合いませんでした…
山行を振り返って
今回は久々の県外登山でした。県内の山もいいですが、県外もいつもとは違う景色が楽しめていいですね。
そして、新たに一緒に登ってくれる山友が増え、今後の山行への期待も膨らみました。
ではではまた山に行ったら更新します。
※以下の写真は今回見つけた「死後さばきにあう」です。ご査収ください。