【木道】寝不足と水分補給(会津駒ヶ岳)
※20200905会津駒ヶ岳
今回は福島県の南西部尾瀬の手前にある日本百名山「会津駒ヶ岳」に登ります。
池塘が点在する草原のような稜線をのんびり歩きたい、と以前から狙っていた山です。
今回使った滝沢登山口からは3時間ほどで登頂でき、そのお手軽さから高齢の方や家族連れの方など、幅広い層の方から親しまれているとのことで、私もお手軽登山を楽しみに行って来ました。
それでは早速行ってみましょう。
体調不良(滝沢登山口→水場)
7:50 登山開始。まずは登山口まで10分程度のアスファルト歩きです。登山口のすぐ近くの駐車場は満車だったので、少し下まで戻って駐車しました。
「山のスタートにはちと遅いぞ!」
山を舐めるなおじさんに怒られてしまいそうですが、家からは丸々4時間かかるので、前泊しないと早朝のスタートは難しい。かと言って、前泊するならアルプスなど別の山に行きたいので、仕方がないということで御容赦いただきたいです。
今回もKと一緒に登ります。
寝不足で足取りが重い私を横目に元気そうなK。いつも彼の朝の強さには感心させられます。
会津駒ヶ岳は2007年に尾瀬国立公園の一部として新たに国立公園に指定されたそうです。(Wikipediaより)
8:00 滝沢登山口に到着。
ここからは登山道に入ります。どこまでも続きそうな階段に見えますが、すぐに終わりました。
そう言えば、登山口の手間に見覚えのある車がありました。
私「この車、見覚えない?」
K「確かにA君の車っぽいね。でも、まさかこんなところで会わないだろうから似てるだけじゃないかな。」
私「スペアタイヤのカバーまで一緒だよ。すごい偶然だなー。」
登山道は緩やかな登りが続きます。
危険箇所はなく、木漏れ日が心地良、、、くない!無風に猛暑、それに寝不足の三銃士が私を痛めつけます。
私は普段の登山から、あまり水を飲まないのですが、今回も同様、殆ど水分補給をせずに歩いています。
おそらく前述の三銃士に水分不足も加わり、軽い熱中症になってしまいました。
立ち止まるほどではありませんが、いつもの半分くらいの速さでしか歩けません。
偶然(水場→駒の小屋)
9:10 水場に到着。
設置されていたベンチに腰を掛け、少し休憩です。水を飲み、Kから塩レモン味の飴をもらい、ようやく少し元気になりました。
※水場はここから少し下ったところにあるようで、今回は見に行く気力がなく、スルーしました。
水場を出発すると、少しずつ開けてきて、風が入るようになってきました。
樹林帯が終われば、更に風を浴びられるぞーと喜んでいると、前方から私を呼ぶ声が。
声が聞こえたほうを見ると、そこにはA君が立っていました!
何という偶然。やはり、あの車はA君のものだったようです。A君はもう下山中とのこと。一体何時に家を出たんだ…。
A君に別れを告げ、先に進むと木道が出てきました。草原のような景色、事前に調べたとおりの良い風景です。
A君が登っている時は木道が濡れていたため滑って大変だったようですが、今はもう乾いたようなので、問題なく進んでいきます。
これだけ整備されていれば子供でも楽しく登れそうですね。(実際、何組かのパーティーは幼稚園児くらいの子供を連れていました。)
この山は春夏秋冬、オールシーズン楽しめる山のようで、冬はバックカントリースキーヤーが集まってくるそうです。
この緩やかな斜面。バックカントリーではありますが、下手なゲレンデより滑りやすそうですよね。
熱中症の症状も徐々に和らぎ、やっと楽しくなってきたタイミングで、前方に建物を発見。
あれが「駒の小屋」のようです。
営業小屋で宿泊は税込3,000円(素泊まりのみ)、売店もあり、ビールやジュース、お菓子を購入できます。オリジナルのバッジ、ストラップ、Tシャツ、手ぬぐい、バンダナなどの販売もしているとのこと。
今度は泊まりで訪れたいです。
展望は…(駒の小屋→会津駒ヶ岳山頂)
10:20 駒の小屋に到着。
小屋の前には立派な池塘があり、ベンチに座ってのんびり休憩することが出来ます。
水場のあたりでは「体調が良くならなければ駒の小屋まで行って引き返そう」と思っていましたが、だいぶ回復したのでこのまま山頂を目指します。
小屋から先も木道を歩いていきます。山とは思えないほど足元が快適です。
駒の小屋は山小屋では珍しく定員があるようで、宿泊する際は予約が必須。1人1枚の布団が約束されるようです。素晴らしい。
小屋から山頂は15~20分ほど。写真の左側の山が山頂です。
いつのまにか雲が出てきました。
木道はどこまでも(会津駒ヶ岳山頂→中門岳)
10:45 会津駒ヶ岳(2,132.4m)無事登頂しました。
ここまで開けた木道歩きで来たのに、山頂は周囲を木々に囲まれ、あまり展望は良くありませんでした。
三角点。
こんな表示板がありましたが、本当にこんなに見えるのかよ、と疑ってしまいます。
無事に登頂しましたが、会津駒ヶ岳の魅力は山頂ではなく、ここから隣?にある中門岳まで続く木道の稜線歩きです。
見てください、このどこまでも続く木道を。こんなの、誰でもテンションが上がりますよね。
空もまた青さを取り戻しつつあります。のんびり昼寝したい気分です。
Kをハイキーでお楽しみください。(唐突)
この辺りは池塘が至る所にありますね。
全く風が無ければ、青空をリフレクションさせて遊べそうです。
下山(中門岳→駒の小屋)
11:20 中門岳に到着。この標柱の少し先で折り返し行き止まり。折り返しです。
標柱にあるように、この一帯を「中門岳」と呼ぶそうで、特にピークがあるわけではないようです。
※標柱の前で休憩中の方がいたので、手が映り込んでしまいました…。
アップダウンのない稜線を戻ります。
あっという間に小屋が見えてきました。
次に来るときは、冬or小屋泊で来てみたいです。
ここからは来た道をだらだらと下山し、Kチョイスの近くの激熱温泉(熱すぎて湯船に疲れませんでした)に行ってから帰りました。
まとめ
会津駒ヶ岳は月山や早池峰山と同じように、お手軽に百名山に登りたい方にぴったりの山だと感じました。(コースにもよるのかもしれませんが)
緩やかな稜線をのんびりと歩く。会津駒ヶ岳から中門岳の区間は、登山というよりは「散歩」のほうが的確な表現かもしれません。
いい山でした。
そして何より、睡眠と水分補給が大事だということを改めて学びました。(過去、何度も同じことを学んでいるような気がするのですが、なかなか身に付きませんね。)
ではでは、また山に行ったら更新します。