※20200705那須岳
栃木県にある那須岳(その一帯の山々の総称?)に行ってきました。
その中の茶臼岳は日本百名山に選ばれている山で、今回のお目当てはここです。ただ、チラッと調べてみると、峠の茶屋駐車場からスタートし、茶臼岳・朝日岳・三本槍岳までを日帰りで歩くのが人気だそう。ということで、私達(Kと一緒です)もそのコースを選びました。
事前の調べでは、火山のためか樹林帯は序盤の一部のみ、殆どの行程で開けた展望が楽しめるとのこと。期待大で登山口に向かいました。が、タイトルにもあるように終始ガスの中で、時折雨がぱらつく不安定な天気でした。
そんな天気でもそれなりに楽しめましたが、是非快晴時に再訪したいです。
写真も無しにだらだら書いても伝わらないと思うので、そろそろ出発しましょう。
真っ白(峠の茶屋駐車場→峰の茶屋)
7:15 峠の茶屋駐車場に到着。駐車料金はかかりません。結構な台数が駐車できる大きな駐車場です。
天気はご覧のとおり。テンションが上がらないのは言うまでもありませんが、いつまでも車内に籠もっているのも耐えられないので、だらだらと準備を済ませて出発です。今回もお馴染みのKと一緒です。
7:50 出発。
駐車場から階段を上ってスタートです。
この標柱を見て初めてロープウェイの存在を知りました。下山後に調べると那須岳に最短で登る手段のようです。この時にそれを知っていたら道楽者の血が騒いでいたかもしれません。
先程の標柱を右折して少し歩くと鳥居が現れます。この鳥居をくぐっていきます。
鳥居の先は緩やかな登りが続きます。
この区間が那須岳までの行程で唯一の樹林帯のようです。木々の背丈は既に低いです。
あっという間に樹林帯を抜けました。ガスっているので展望はありません。
ここは「○○小屋」の跡地と書いてあったような。(すみません。覚えていません。)
樹林帯を抜けると岩が露わになった火山ならではの見た目となりました。
登山道の右手はこんな感じ。ガスでどれくらいの高さを感じ取れません。
ガスの切れ間から尖った山容が覗いています。方向的に朝日岳だと思います。
30分ほど歩くと前方に建物の影が見えてきました。
確かに遠くで飛行機のような音が何回も聞こえます。
ゆるふわ登山(峰の茶屋→茶臼岳)
8:30 峰の茶屋に到着。(正確には峰の茶屋跡避難小屋)
ここで休憩している方が多かったですが、大して歩いてもいないのでそのまま進みます。今日は茶臼岳、朝日岳、三本槍岳と3つのピークを踏む予定ですが、茶臼岳からピークハントしていくことにしました。
相変わらずのガス模様ですが、薄っすら見える山影がゴツゴツしていてカッコいいです。
ガスと岩が異世界感を演出しています。
ほんの少しだけ傾斜が増してきましたが、まだまだ息が切れるようなところはありません。
ガスが濃く、人によっては道から外れてしまうかもなーと思いましたが、迷いそうなポイントにはしっかりとマークがついており、心配は無用でした。
やや急な斜面を登り切ると標柱がありました。
ここはロープウェイ組との合流点のようです。
標柱から先はすり鉢状の地形が広がっており、お鉢歩きが楽しめます。
この先の一番高い場所が山頂のようです。よく見ると御社も見えます。
登頂。即、出発。(茶臼岳→朝日岳)
9:00 茶臼岳(1,915m)無事登頂しました。
スタートからたった1時間で登頂できる百名山。あっという間ですが、その1時間に樹林帯、岩稜帯、お鉢歩きと、変化が詰め込まれた山行を楽しめます。実にいいです。
好物の岩稜帯に楽しくなってしまい、山頂で大きな岩に登ったりして楽しんでいた私ですが、Kの退屈そうな顔を見てしまったので先に進むことにしました。
個人的にはここでカップ麺でも食べようかと思っていましたが、Kは早く先に進みたいそう。天気も怪しいのでここは従うことにしました。
来た道を戻ります。
峰の茶屋跡避難小屋まで下りてきました。ここからまた登ります。
なんかさっきよりガス濃くなったような。
まあ、これもこれで雰囲気があって嫌いじゃないですが。
一つ前の写真で正面にあった山影にはアタックせず、巻いてかわします。
あんなのが落ちてきたら注意していても避けられそうにありません。
あと30分程度で朝日岳山頂だそうです。
朝日岳は茶臼岳よりも地面が赤いような気がします。より火山の雰囲気が増しますね。
ゴツゴツ感が増してきたように感じます。
晴れていたらどんな景色なんでしょうか。次はピーカンの日に訪れたいですね。
鎖場(ほぼ手すりの役割)も出てきました。
強風時には役立ちそうですが、今回は必要ありません。
ここは少し高度感があります。
朝日岳と三本槍岳の方面との分岐です。
キツい登りもなく、ハイキング気分です。ただ、空は今にも雨が降り出しそうな色をしています。
朝日岳の山頂は分岐から10分程度のところにあります。
遂に雨(朝日岳→三本槍岳)
10:00 朝日岳(1,896m)無事登頂しました。
一応、標柱も撮っておきましょう。
山頂にいたおじさん(写真の方ではないです)から北アルプス方面の山々に行った時の話をお聞きしました。
「雨の日のジャンダルムは行かないほうがいい」と繰り返し仰っていました。(余りにも熱弁するので「行ったことなくてもそれは分かります。」とは言えませんでした。)
雨のジャンダルムおじさんに別れを告げて三本槍岳に向かいます。
この辺りで遂に雨が降ってきてしまいました。急いでカメラをザックに入れて、レインウェアを着ます。
三本槍岳への道にはいくつかチェックポイントがあります。
この「熊見曽根」は「隠居倉」というピークを経由して三斗小屋温泉に行くことができるようです。
隠居倉まではたった800mだそうです。どうせなら寄り道するのもありでしたね。
次のチェックポイントは「1900m峰」です。
確認はしていませんが標高が1,900mぴったりなのでしょう。
少し歩いていると眼下に開けた平地が現れました。
よく見ると綺麗な木道が走っています。
木道周辺は背の低い木々が絨毯のように広がっていて、歩いていてとても楽しいです。
これで青空だったらスキップしていたかもしれません。
気が付くと雨はいつの間にか止んでいました。
さすがは火山ですね。周辺にはいくつも温泉があるようです。
さあ、大した盛り上がりもないまま、三本槍岳まで最後の登りです。目の前に薄っすら見えてきた台形の山が三本槍岳のようです。
イメージと全然違う。「槍」とは・・・。
そそくさと下山(三本槍岳→峠の茶屋駐車場)
11:10 三本槍岳(1,916.9m)無事登頂しました。
槍の要素は皆無と言っていいと思います。
(晴れていれば)360度に広がる名だたる山々を望むことができます。(晴れていれば)
景色が楽しめないと分かれば長居は無用。すぐに下山開始です。
木道ゾーンまで戻ってきました。山の上とは思えないほど平らです。
写真には写っていませんがベンチもあるので昼寝するのも気持ち良さそう。
雨も止んで、心地よい風が吹いてきました。
獲得標高も距離も大したことないので、登山デビューにも良さそうな山ですね。
行きで通った時より遠くまで見えます。良い稜線です。
やはり朝日岳周辺は特に岩がゴツゴツしていて迫力があります。
峰の茶屋跡避難小屋まで戻ってきました。
ここまで来たらもうあっという間です。
特に立ち止まる場所もないので黙々と下り、13:00に下山完了です。
駐車場に着く直前でスコールのような雨に打たれ、びしょ濡れでのゴールでした。
まとめ
初めて那須岳に登りましたが、急な登りや緊張を強いられる場所がなく、大変登りやすい山でした。お手軽に登れる百名山ということで、家族連れやお年寄りの姿も目立ちました。
今回は栃木県まで足を延ばしましたが、日帰りするにはこれくらいの距離が限界だと感じました。これ以上は大人しく一泊したほうが楽しめそうです。
次に来るときは快晴であることを祈ります。
ではでは、また山に行ったら更新します。
※この記事を投稿し終わった時点で、まだ9回分の山行が溜まっています…