※20200126磐梯山
前回の磐梯山撤退から1週間。「リトライしたい」という気持ちが冷めないうちに行ったほうがいいかなと思いまして、行ってきました。
「鉄は熱いうちに打て」ならぬ、「山は熱いうちに登れ」です。
- 今回の行程
- いざ、登山開始(裏磐梯スキー場⇒急登取り付き)
- 太腿への刺激(急登①)
- 冬山ならでは(急登②)
- 念願の稜線へ(櫛ヶ峰直下⇒弘法清水小屋)
- 最後の登り(弘法清水小屋⇒山頂)
- 登頂!
- 腹減った(下山)
- リトライを終えて
今回の行程
今回も相方のKと登ります。
登山口は前回と同じ裏磐梯スキー場です。道中、車内で今回のコースを確認します。
前回は中の湯と呼ばれる場所を経由して山頂へ向かうルートを選び、膝上あたりまで積もった雪にやられました。もうひとつのコース、櫛ヶ峰西側の稜線までの急登は、体力的に厳しいのではないかと判断して避けたわけですが、私達はこんな仮説を立てました。
「急登ってことは、そんなに雪積もってないんじゃね?」
前回と同じルートを選んで、また同じような地点で降参してしまうのだけは御免です。ということで、急登コースを選択しました。今回はとにかく登頂したい。山頂からの景色が見たいのです。
「前回と同じルートじゃなくて、リトライと言えるのか」と考えたりもしましたが、あくまでの素人の趣味ですので、大目に見てください。そもそも、体力はたった1週間で飛躍的に向上するものではありませんし…。
ちなみに今回も天気はA判定です(天気予報サイト「てんきとくらす」)。前回裏切られたということもあり、あまり信頼していませんが、空を見る限り悪くはなさそうです。
いざ、登山開始(裏磐梯スキー場⇒急登取り付き)
7:00 登山口に到着
早く着いたと思いましたが、駐車場では既に数組の登山者が準備を始めていました。車から出るのがかなり憂鬱でしたが、このままダラダラと時間を無駄にするわけにはいきません。私達も急いで準備します。
なんてったって、前回は時間切れで撤退していますので。
それにしても天気がいいです。駐車場から見える日本百名山の西吾妻山も雲一つかかっていません。
山登りの朝は早い。
— daichi (@dai2222222) 2020年1月25日
7:30 登山開始
前回のスタートより、約1時間早い出発です。前回はスキー場のスタッフさんがリフトを動かして点検していましたが、今回はまだいません。
ゲレンデを登り、登山道に入ります。登山道に入って30分くらいはアップダウンのない平坦な道が続きます。楽ちんです。
それにしても、今回はトレースがはっきりしていて非常に歩きやすい。もはや夏道と殆ど変わりありません。前回の苦労は何だったんだ…。
少し歩くと開けた場所に出ました。山が壁のように立ちはだかります。手強そう。
いよいよ急登が始まります。登った先には稜線がある。あそこを歩ける。稜線が大好物の私は気合いを入れ、いざ、急登へ挑みます。
太腿への刺激(急登①)
8:00 いよいよ急登です。
早速、Kが遅れだしました。後から聞くと、靴擦れで踵が痛かったらしい。いつも遅れているような気もしますが、今回はそういうことにしておきます。
とは言いつつ、私も多少疲れてきます。久しぶりの急登で太腿には懐かしい刺激。登山を始めたころはあんなにキツかったのに、いつ頃からか、この刺激が心地よく感じます。
私はドMではない、と信じたい。
急登はそれなりにキツいですが、その分、高度はどんどん稼げるわけで、気付くとこんなに登っていました。
左奥は飯豊連峰です。天候に恵まれず、なかなか挑戦できていない飯豊山。今年こそは行きます。
例年この時期は湖面が凍り、その上に雪が積もって真っ白になる桧原湖ですが、今年は暖冬の影響で辛うじて一部が凍っている程度です。
道路に雪がなくアプローチしやすくて良いんですけど、いつも見られる景色が見られなくなる点はちといただけません。
冬山ならでは(急登②)
急登も終盤戦。だいぶ足が重くなってきました。アイゼンってこんなに重いんですね。ちょっとナメていたのかもしれません。
そんな時、ふと右を見ると、見たかった岩の黒と雪の白のコントラスト!
「かっけー!!!」
太陽の光が横から入り、更にいい感じです!
テンションが上がり、夢中で写真を撮りました。が、後からデータを確認すると殆ど同じような写真で、もう少し工夫すべきだったと反省しています。
絶景に気を取られながらも一歩一歩登り続け、そろそろ急登も終わります。
太陽と久しぶりの対面です。暖かい。
稜線に近づくと、積もった雪の形が変化してきました。風の強さを物語っています。
冬山は色んな景色があり飽きが来ません。
場所によってはこんなに凍結している箇所も。アイゼンをしっかり効かせないと空高くに旅立ってしまいそうです。慎重に通過します。
念願の稜線へ(櫛ヶ峰直下⇒弘法清水小屋)
9:00 櫛ヶ峰西側の分岐に到着。
とりあえず急登は抜けました。同時に風が一気に強くなります。
そして、念願の景色が目に入ります。
やはり暖冬の影響で雪は少ないですが、それでも雪を纏った姿は素晴らしい。自然とテンションが上がります。
写真自体はいまいちですが、人が入るとスケール感が伝わるでしょうか。
そう言えばKのことを忘れていました。ということで振り返ってパシャリ。
彼も何とか急登を乗り越えていました。
それにしても櫛ヶ峰は迫力があります。登山道が無いようですが登ってみたいなー。
私もKに撮ってもらいました。これまでは私しかカメラを持っていませんでしたが、Kも年末にカメラを購入し、撮られる機会が増えました。ポーズのバリエーションがないのが最近の悩みです。
それにしてもこの景色、日常生活ではなかなか見られないですよね。
みんな、もっと山に来たらいいのに。
最後の登り(弘法清水小屋⇒山頂)
9:30 弘法清水小屋に到着。
山頂直下の小屋です。以前、秋に来たときは営業していたような気がしますが、冬は閉鎖されています。
ここまで来れば山頂はもう少し。
雪がない時期に来たことしかないため、小屋からはあっという間という印象でしたが、これが意外と急で結構キツい。
よって、最後の登りも人様のトレースを拝借します。写真は風が強く雪があまり積もっていない場所ですが、木が密集しているところは雪が溜まって膝上あたりまであり、トレースが大変ありがたいです。
先週、トレースがない場所を歩くキツさを知った私は、最初にトレースを付けた人を偉人のように感じてしまいます。
Kも最後の登りに苦戦中のようです。そう言えば、稜線に出たあたりから会話した記憶がありません。もはやソロ山行の気分です。
山頂に到着する直前、トレースを貸してくれていた方の姿が。お陰様で登頂できそうです。ありがとうございました。
登頂!
10:00 磐梯山(1,816.2m)登頂しました!
そこまで高い山はありませんが、一度撤退したこともあり非常に嬉しい。
看板も撮影しておきます。
実はここで、山頂にいた方に撮ってもらったKとの写真があるのですが、Kから顔出しについて許可をもらっていないので載せるのは止めておきます。
磐梯山! pic.twitter.com/ycQZpSAFRd
— daichi (@dai2222222) 2020年1月26日
猪苗代湖もはっきり見ることができました。
稜線に出てからは常に風が強かったですが、歩いていれば体が温まるのでそこまで気になりませんでした。しかし、山頂で停滞していると一気に体が冷やされます。
腹減った(下山)
10:40 下山開始
寒い寒いと言いながら写真や動画、一通り山頂でやりたいことを終えたので、そろそろ下山します。
この前は下山後の食事で微妙な気持ちになったので、今回は間違いない店で食べると決めています。どこで食べるか考えていたら腹が減ってきました。
(この記事を書いているときに思い出したのですが、山頂でカップ麺を食うのを忘れていました。腹減ってたのに何故思い出さなかったんだ…。)
下山は来た道を戻るだけなので、目新しいものはありません。ただただ、絶景と空腹が続くだけです。
個人的には何故か、磐梯山山頂より櫛ヶ峰に心惹かれました。
人様のトレースを使わせてもらって登頂した分際で、誰も登っていない櫛ヶ峰に「自分のトレースを残したい」なんてカッコいいことを考えてしまいます。
寄りでもう1枚。この荒々しい感じ。グッときます。
登りながら気づいてはいましたが、急登ってことは帰りは急な下りになります。(下り感のない写真ですみません。)
特に時間がないわけではありませんが、どんどん空腹が気になってきたので慎重に急ぎます。
時刻はまだ昼前ですが、夕方のように柔らかい光になってきました。
ある程度下りてくると風もなくて快適です。
急な下りが終わり、振り返って稜線を眺めます。
こうして見ると、ついさっきまで自分があそこにいたとは思えません。人間の足って素晴らしい!
自分の足を見直しながら、平坦なところまで戻ってきました。もうすぐスキー場に出そうです。
登山道入り口の標識です。これを行きに撮らないあたりからもわかると思いますが、私、まだまだブログに慣れていません。
2週連続で通過させてもらっている裏磐梯スキー場。こうして改めて見ると、桧原湖に向かって滑ることができる、なかなかGOODなロケーションです。
山形県のスキー場は雪不足に悩まされて全面滑走可能な場所が少ない状況。それもあって、私、今シーズンまだスキーに行けていません。こっちまで足を延ばしてもいいかなと思いました。
リトライを終えて
下山し、まずは温泉です。Kは温泉で靴擦れの足が沁みたらしく悶絶していました。(他人事)
温泉の後は待ちに待った食事です。先程チラッと書きましたが、今回は「間違いない店」で食べると決めておりましたので、福島県を空腹のまま出発して山形県に帰り、過去6週連続で通ったこともあるほど気に入っている中華料理屋で腹を満たしました。大満足です。(腹いっぱいなのにお替り無料に釣られてお替りしてしまった)
大盛り無料とかおかわり無料の店に行くと、大して腹減ってなくても頼んじゃうんだけど、そろそろ立派な大人になりたい。
— daichi (@dai2222222) 2019年12月1日
ということで、無事、磐梯山へのリトライを終えることができました。
先週とは違って天気に恵まれ、「てんきとくらす」への信頼度が少し上がりました。次はどこに行こうか検討中です。安達太良山or西吾妻山あたりかな。
ではでは、また山に行ったら更新します。
※個人的な記録を残すためにブログを書いているので別にいいのですが、客観的に見て有益な情報が一切ないことに気付きました…。少しは役立つ情報や山に行きたくなるような情報を発信できたらいいなと考えたりもしています。
(山に来る度に「みんな、もっと山に来ればいいのに」と思っていますが、今回のように天気に恵まれるといつも以上にそう思います。)