※20200723~20200724三方境※狐穴小屋
今回は前週に予定していた行程(南俣沢出合→天狗角力取山→三方境※狐穴小屋)にリトライしました。(本来は飯豊連峰を縦走する予定でしたが、悪天候で中止しました。)
前回の様子は是非記事で御確認いただきたいところですが、要はタイムアップで進めませんでした。ですので今回はあまりのんびりせずに小屋まで(小休止を除いて)ノンストップです。
また、前回は仕事関係の皆さんと登りましたが、今回はいつものメンバー(KとA君)ですので、多少はコースタイムより巻いて歩けそうです。
ネットで調べてもあまり歩いている人がいないのか、なかなか記録が見当たらない今回のコース。少しの不安と大きな期待をもって歩きました。
では早速参りましょう。
既視感(南俣沢出合→天狗角力取山)
6:00 南俣沢出合駐車場を出発です。
1週間前(正確には4日前)に見た光景です。特に足を止めることなく進みます。
今日の行程はコースタイムで約10時間。最近、自分を追い込むような登山を全くしていないため、最後まで足がもつかどうか…
天気も先週とほぼ同じ。パッとしない天気です。午後から雨が降る予報も出ています。
サクッと水場まで来ました。
今回は私、A君、Kの順で隊列を組んでいますが、Kがやけにバテていて遅れ気味です。
私以上に運動不足の人がいて安心しました。
この区間は先週歩いていることもあり、天狗角力取山より先の行程に向けたアップといた位置づけで、疲れない程度のペースでサクサク登っていきます。
粟畑までの最後の登りです。
頭が見えている建物は雨量観測所です。天気予報で「大井沢」のデータを計測しているのはここなんでしょうか。
これがニッコウキスゲ?
名前は知っていますが、どれがそれなのか分かりません。(なお、私は人物についても顔と名前が一致しません。)
先週同様、濡れて滑りやすい石段を登ると、、、
8:20 粟畑に到着です。
先週より1時間以上早く着くことが出来ました。このペースなら狐穴小屋まで行けそうですね。
天狗小屋への分岐をスルー。今週はお世話にならずに済みそうです。
いざ、未開の道へ(天狗角力取山→狐穴小屋)
8:35 天狗角力取山(1,375m)無事登頂しました。
この辺りから雨が降ったり止んだり。
レインウェアは着ずに、ザックカバーだけ装着していざ、初めて踏み入るコースです。
9:25 ウツノシマ峰(1,268m)無事登頂しました。
登頂と言っても展望はなく、ただの通過点といって感じです。
天狗角力取山からここまではずっと見通しの悪い道で、気付けば1枚も写真を撮っていませんでした。
10m毎に蜘蛛の巣に引っかかるのは何とも苦痛でした。誰も歩いていないのかな。
ウツノシマ峰より先は左側が少し開けてきて、少し歩きやすくなりました。
10:00 湯沢峰(1,259.9m)無事登頂しました。
こちらは山名の表示すらなく、危うく見落としそうになるような三角点のみ。
何となく、人が少ない理由が分かってきました。
10:20 二ツ石山(1,312m)無事登頂しました。
こちらは立派な標柱でした。(標高はググって確認。)
さすが原始の森、朝日連峰。壮大なブナ林に圧倒されます。
写真では上手く写せていませんが、タイミングよくこの辺りから太陽が顔を出してくれ、木漏れ日が心地よい。
天気も徐々に良くなって、快調に歩を進めます。
急にかっこいい岩壁が現れました。
「あれがオバラメキ、コバラメキという岩稜帯だと思う。」byA君
A君は朝日連峰を愛しているので、朝日のことで分からないことはとりあえずA君に聞きます。
ガスも晴れ、歩いてきた道がよく見えます。やっぱり天気は大事です。
久しぶりの開けた展望にキョロキョロしていると、正面に急斜面が現れました。
若干ぬかるんでいるので、滑らないよう注意して登ります。
ロープが設置されていましたが、使うほどではありませんでした。(帰りは有難く使わせていただきました。)
12:15 高松峰(1,440m)無事登頂しました。
先程の急斜面を登ったところに折れた三角柱。こちらも見落としてしまいそうでした。
晴れてはいますが、今から進む方向は雲の中です。
残りの行程はあと1時間ほど。雨に降られずに小屋に辿り着きたい。
はい、しっかり降られました。レインウェアを着るタイミングを完全に逃し、びしょ濡れになってしまいました。
少し離れて歩いていた2人も同じようにびしょ濡れです。
お気に入り(狐穴小屋)
13:00 狐穴小屋に到着。
ここは私が一番好きな山小屋です。どの登山口からも距離があるため、混雑することが滅多になく、のびのび過ごせる点が最高です。
他にも、小屋の出入り口から水場までの距離が、なんと5m!これは有難いです。
酔い醒ましの水を確保でき、安心して酔っぱらうことが出来ます。
山奥に素晴らしい滝を見つけました。 pic.twitter.com/SiLknnVM4y
— daichi (@dai2222222) 2020年7月25日
小屋にある朝日連峰地図で歩いてきた行程を振り返ります。
小屋番さん曰く、そもそも南俣沢出合から来る人は少なく、また、その中でも1日で来る人は珍しいようです。みんな、天狗小屋で1泊するみたい。(褒められたみたいでちょっと嬉しかったです。)
小屋番さんはいつも通り小屋の2階で仲間同士で楽しんでいましたので、私達は1階で好き勝手やらせてもらうことにしました。
昼飯食べて、間髪開けずに宴会スタート!天気も悪いので、写真を撮りに外に出ることもなく、飲んで食べて、満足したところで早めに眠りにつきました。
起きたら快晴(狐穴小屋→三方境→南俣沢出合)
寝る直前に空模様を確認した結果、「まあこの様子じゃ明日も天気は期待できないなー」ということで目覚ましはセットしませんでした。
が、起きたらそこは想像していたものとは全く異なる景色が広がっていました。
遠くには雲海も出ています。
こんなことならもっと早起きすればよかったです。
6:30 天気がいい山を歩きたかったので、さらっと朝食を摂って出発。
帰りは来た道を戻りますが、天気が悪くて昨日行けていなかった三方境に寄ります。
小屋を振り返ると、その奥に以東岳がどっしりと構えています。
※左からA君、Kです。
みんな、昨日は全く見えなかった景色にシャッターを押す指が止まらず、それと反対に足がなかなか進みません。
6:40 三方境(1,591m)無事登頂しました。
大朝日岳方面、以東岳方面、そして今から帰る天狗角力取山方面の3方向に進めることが名前の由来でしょうか。
こちらは寒江山方面です。ここまで天気が良いとただ帰るのは勿体無く感じてしまいますが、今回は車1台出来ていますので仕方ありません。渋々来た道を戻ることにします。
ここから小屋を見ると以東岳のすぐ麓に立地しているように見えますが、小屋から以東岳山頂まで2時間半ほどかかるようです。
私は朝日連峰の主稜線の中で唯一この区間だけ歩いたことがありません。ここを歩くのは主稜線を縦走する時になるかと思います。
毎年、朝日連峰縦走をしようと思っているのですが、県外の山に浮気したり天気が悪くなったりして実現しておりません。そろそろ本当に歩きたいですね。
遠くに月山も見えます。
昨日と同じ山を歩いているのが信じられません。
少し進むと寒江山の肩から朝日連峰の主峰、大朝日岳がお目見えです。
惚れ惚れする稜線です。
以東岳は大朝日岳と比べて100mほど低い山ですが、すごく大きく感じます。標高だけではない魅力がある山です。
ここは滑らないように気を付けて登った場所です。
下りはロープを使って慎重に進みます。なかなかの斜度です。
昨日は「もう使うことはないな」と思ったこの道も、天気が良い今日は「また来たい」と思いました。天気が与える心象は大きいですね。
残念ながら帰りは木漏れ日は見られませんでした。
10:00 天狗角力取山まで戻ってきました。
こうして見ると、結構遠いですね。時間がかかるわけです。
先週お世話になった天狗小屋も見えました。
あとはまたまた既視感に襲われながら下山します。
12:30 下山しました。お疲れ様でした。
まとめ
今回は無事、前週に辿り着けなった目的地に無事到達できました。
天気に気持ちが左右されましたが、なかなか情報がない道を歩くのは冒険感があって楽しかったです。
ではでは、また山に行ったら更新します。