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Long Trail

アウトドアが好きで健康診断が苦手な山形県民の記録用ブログ

【夢眠】ガスの中は夢の中(秋田駒ヶ岳)

※20200628秋田駒ヶ岳

 

秋田県にある秋田駒ヶ岳に登ってきました。

秋田駒ヶ岳は昨年8月に1人で訪れた山です。前回は時間もなく、駆け足で歩いた記憶しかなく、景色を満喫できなかったので、「次に来るときはゆっくり歩きたい」と思っていました。今回はKとA君と3人で賑やかに登ります。

この山は「秋田駒ヶ岳」という名の山があるわけではなく、いくつかの山をまとめてそう呼ぶみたいです。(蔵王八ヶ岳のような感じです。)

最高峰は男女岳(1,637.1m)ですが、ここは最高峰を目指すというよりは、山一帯を歩き尽くすようなスタイルがいいかもしれません。(もちろん、どの登山口から登るかにもよりますが)また、ムーミン谷と呼ばれる場所は一度は行く価値があると思います。

高山植物の宝庫でもあり、高山植物日本一と言われることも。

 

では行ってみましょう。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 晴れるのか(アルパこまくさ→八合目駐車場) 

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7:00 アルパこまくさに到着。

今回は秋田駒ヶ岳で最もポピュラーだと思われるコースで登ります。八合目駐車場までは車を使えるので、初心者の方にもお勧めです。 

ただ、この季節は混雑防止のためにマイカー規制が実施されており、シャトルバスでのピストン運行が行われています。そのため、車はバス発着点になっているアルパこまくさに車を停めました。(マイカー規制の詳しい日程は各自お調べください。)

 

※前週の早池峰山の悲劇で下調べの大切さを学びましたので今回はバッチリ!

 

daic22.hatenablog.com

 

 


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車の中でダラダラしていたら乗ろうとしていた時間のバスに乗り遅れたため、予定より1時間ほど遅れて八合目駐車場に到着。

 

8:50 登山開始です。雨は降っていませんが、濃いガスが山全体を包んでいて、景色を楽しめるかは非常に怪しいです。

 

 

 

ガス晴れずとも(八合目駐車場→男女岳)

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まずは最高峰の男女岳をめざします。と言っても、スタート地点が既に八合目なだけに、標高差は300mほど。サクッと登ってしまいましょう。

 


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秋田駒ヶ岳は活火山です。(噴火警戒レベル1)

歩き始めてすぐにそのことを思い出させる景色に出会いました。

 


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特に急な箇所もなく、ゆったりと標高を上げていきます。

バスで上がってきた道が見えました。

 


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1か月ほど早いと、雪渓の上を通ることになったのでしょうか。

 


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30分ほどで「片倉岳」というポイントに着きました。

 


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晴れていれば眼下に田沢湖を望むことができるのですが、今日はあいにくのガスで何も見えません。

まだまだ疲れてもいないので、立ち止まることなく通過します。

 


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道は整備が行き届いていて、登山靴でなくとも楽しく歩くことが出来そうです。

 


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登山道の両脇にはガスで濡れた花がこれでもかというくらい咲いています。

 


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男女岳直下にある阿弥陀池が近づいてくると、登山道は木道に変わります。

 


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これでもかというくらい、草木が目に飛び込んできます。ガスの中の方が草花は映えるのかもしれません。

 


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幻想的な雰囲気です。

 


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阿弥陀池に到着しました。風でガスが晴れたり、かかったり。写真を撮るタイミングを計るのが難しいです。

 


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この建物は阿弥陀池小屋です。

一応、避難小屋ではありますが、トイレとして使用されることがほとんどのようです。

 


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では今日最初のピークへ。100mほどグイっと登ると山頂です。

 


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木の階段になっていて、危険個所はありません。

ただ、今までほぼ平坦の道を歩いてきたので、いきなりの坂道に体が驚いているようで、いつも以上に息が上がります。

 


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9:55 男女岳(1,637.1m)登頂しました。

景色は相変わらずで、眺望はありません。昨年は急いでいたので景色を見れず。今年はガスっていたので景色を見れず。なんだかなー。

 

 

花を楽しめる男に(男女岳→男岳)

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記念撮影したら、すぐに阿弥陀池に戻り、今度は池の反対側にある男岳に向かいます。

 


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因みに、さっきから花の写真を載せていますが、正直に言うと、名前が分からないどころか、興味がありません。この日も何度か通りすがりの方が「これは○○だね。」などと話をしているのを聞きましたが、全く頭に残りませんでした。

ただ、花の良さに気づければ、雨の日の山でも、晴れの日以上に楽しめるのかもしれません。

 


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KとA君もおそらく花の良さは分かっていないと思います。

 


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私は花より岩の方が魅力的に見えます。

 


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阿弥陀池から男岳に向かう道にはこの花が沢山咲いていました。

※知っている方がいれば教えてください。頑張って覚えます。

 


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名前もわからない花を撮りながら登っていくと、ガスの中に人が集まっている場所が。

どうやらあそこが男岳のピークのようです。

 


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10:45 男岳(1,623m)登頂しました。

男女岳、男岳と来て、次は女岳かと思うところですが、女岳は一般登山道がなく、登ることができません。(火山活動のためでしょうか)

 

 

 

ガスの谷へ下りる(男岳→ムーミン谷)

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次はいよいよムーミン谷です。

 


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相変わらずガスは晴れません。今日はそういう日なんだと思います。

 


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男岳からムーミン谷に行くには、急な斜面を下る必要があります。

濡れた草の上は大変滑りやすく、注意が必要です。

 


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急斜面で足元ばかりに目が行っていましたが、ふと顔を上げると、ムーミン谷が見えました。

 


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本当に夢の中の世界のような景色です。早くあそこを歩きたい。

 


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ただ、焦って滑ると、かなり下まで転がり落ちることになるので、ここは逸る気持ちを抑えて慎重に歩きます。

 


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良い景色を見つけると同じような写真を撮りまくってしまいます。

 


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良い景色を見つけると同じような写真を撮りまくってしまいます。(2回目)

 


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下っていく斜面にはこんな迫力のある岩がありました。ミニ屏風岩とでも言っておきます。

中国の山奥のような雰囲気もあります。(行ったことないです。完全にイメージです。)

 


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秋田駒ヶ岳には緩やかなイメージを持っていたため、急峻な山容にギャップを感じました。カッコいいです。

 

 

 

ムーミン発見ならず(ムーミン谷→横岳)

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11:30 ムーミン谷に到着。

 


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木道は整備が行き届いていて歩きやすく、周囲の景色を存分に楽しめます。

ただ、このムーミン谷、毎年、熊の目撃が相次いでいるようです。大勢の登山者が集まっているこの場所で熊が出たらと考えるとパニックは必至。カオスな状況が容易に想像できてしまいます。

なお、ムーミンはいませんでした。

 


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こちらは阿弥陀池方に繋がる急斜面です。登るのはもちろん大変そうですが、ここを下ってくるのはなかなか危険なのかなと思います。

※実物は写真以上に「壁」感が強いです。

 


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ゆっくり景色を楽しみながら歩いていても、あっという間にムーミン谷は終了してしまいます。

ここからは写真に写っている稜線を目指して、標高を少しずつ上げていきます。

 


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稜線直前は景色がガラッと変わり、火山特有の砂地になります。

 


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ザレているので地味に体力を削られました。

 


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今から向かう横岳方面とは反対側の稜線です。

どこまでも続く緩やかな稜線、完全に私の好みです。今度はこっちを歩いてみたいなー。

 


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先程まで歩いていたムーミン谷を見下ろせます。

引き返してもう一度歩いてもいいなーなんて考えながらも少しずつ前に歩きます。

 


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ムーミン谷のすぐ上にはずっとガスがかかっていますが、不思議とムーミン谷には下りてきません。

 

 


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左側(ムーミン谷)を見ながら12:10に大焼砂を通過しました。

特に何かがあるわけではなく、ただ標柱が立っているだけでした。

 

 

 

この後どうする(横岳→焼森)

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12:25 横岳(1,582.5m)登頂しました。

ここはムーミン谷から帰ってきた人と、阿弥陀池から直接来た人の合流地点で、ちょうどいい休憩スポットとなっていました。

 


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休憩するほど疲れていなかったので、このまま焼森という次のチェックポイントを目指します。と言っても横岳から10~15分で到着です。

 


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10:35 焼森(1,551m)登頂しました。

「焼森」の正確な由来は分かりませんが、周辺は草木が一切なく、火山活動で森が全て焼けてしまったのかな。

 


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昨年、一人で来た際は時間がなかったので焼森から直接八合目駐車場に帰りましたが、今回はまだ時間に余裕があります。

予定を変更して、隣の湯森山、笹森山を経由してから帰ることにしました。

 

 

 

延長戦突入(焼森→湯森山→笹森山)

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12:50 駐車場への道と湯森山の道の分岐に到着。

湯森山への道は地図を確認する限り、緩やかで特に危険箇所もなさそうです。

 


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が、歩き出してすぐ、なかなか大変な道だということを悟りました。

思った通り危険箇所もなく、アップダウンもありませんでしたが、人が通った気配がなく草木が生い茂り、完全に藪漕ぎでした。

なかなか思うようにスピードが上がらず、精神的に疲れてきました。それに、時々、棘のような葉が足に刺さり、余計に消耗しました。

 


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13:30 湯森山(1,471.5m)登頂しました。

藪漕ぎ後で開けた眺望を期待していた私を満足させるような場所ではありませんでした。

 


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「あそこで駐車場に帰っていれば」

何度もそう思いましたが、ここまで来てしまった以上先に進むしかありません。

写真の正面が笹森山です。

 


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道中、作品チックな自己満写真が撮れました。

 


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割といい感じに撮れたかなと思っています。が、そもそも普段は稜線を撮りまくっている私が足元の葉を撮っているということは、それしか見所がなかったと言うこともできます。

 


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笹森山への道も緩やかです。藪漕ぎではないので湯森山までの道より歩きやすい。

 


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駐車場と笹森山の分岐です。このまま駐車場に帰ってもいいのですが、折角ここまで来たら登りますか。

 


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誰ともすれ違わない、私達だけの静かな登山道です。

 


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14:00 笹森山(1,414m)登頂しました。

何とこちらも開けた眺望なし。うーん、人生は上手くいかないものですね。

 

 

 

試合終了(笹森山→八合目駐車場→アルパこまくさ)

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ようやく駐車場に帰れます。

 


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本当に花が多い山です。次に来る時までに少しは花の名前を覚えていたい。

 


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駐車場が見えました。

意外に遠い…。

 


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沢を渡ります。魚の気配はありません。火山は水質が他の場所とは違うのでしょうか。

 


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14:30 八合目駐車場に帰ってきました。

お疲れ様でした。

 


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バスでアルパこまくさに帰ってきましたが、ここに来てやっと田沢湖を拝むことが出来ました。

 

アルパこまくさは温泉もあり、550円で汗を流しました。(露天風呂からも田沢湖が見えました。)

温泉後は田沢湖駅前の物産館内にある蕎麦屋に寄って、あとはダラダラ帰りました。

 

 

 

山行を振り返って

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今回は終始ガスがかかっていましたが、唯一ムーミン谷にいるときだけはしっかりと景色が楽しめたので、秋田駒ヶ岳の最低限の魅力は味わえたかと思います。

 

 

ではでは、山に行ったら更新します。

 

 

 

 
 
 
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