【青空】予報を信じて(安達太良山)
※20210109安達太良山
昨年の11月末あたりから青空を拝みながらの山歩きが出来ていません。
「今週こそは青空の下を歩きたい」
ということで、いつになく天気予報を入念にチェックしていたところ、なんと愛しの安達太良山が快晴の予報。午後から崩れるようですが、それより前に下山してしまえばいいと考えて、行ってきました。
過去の安達太良山の記事はこちらからどうぞ。
ナイスな天気(あだたら高原スキー場→くろがね小屋)
8:00 登山開始。
見てください、この天気。久しぶりに深呼吸したくなるような良い色の空です。
確か前回安達太良に来た時に「次は違うところから登りたい」と言っていたような気もしますが、夏山でも行ったことがないルートを冬に使用するのはリスクがあると思うので、今回もあだたら高原スキー場から登ります。
因みに、山形から3時間ほどで到着しました。夏とあまり変わらないのはなんでだろう?
スキー場からは、くろがね小屋経由で山頂を目指す反時計回りと、薬師岳経由で山頂を目指す時計回りを選べますが、今回は反時計回りです。というか、「くろがね小屋」というはっきりとしたチェックポイントがあり、休憩が取りやすいので、私は殆ど反時計回りを選んでいます。
くろがね小屋までは緩やかな登りが続き、息が上がるような道ではないので、青空と雪のコントラストを存分に楽しみながら進みます。
こんなに晴れているのに、午後から崩れるなんて信じられないですね。
先行者のトレースもあり、快適そのもの。サクサク登れて気分がよろしいです。
周りの木々が低くなってくると、風が出てきました。
日差しは暖かいですが、言っても厳冬期ですので風を受けるとなかなか寒いです。
ただ、天気が良いので、その寒さも「THE冬山」という感じがして個人的には好きです。
下界もこの通り、ばっちり見えます。
快調に進んでいると左側に乳首(山頂)を発見!
ここから見るに、乳首も良い天気。乳首が荒れる前に到着したいです。
乳首の上を飛行機が通過していたので1枚パシャリ。
24-120標準ズームではこの寄りが限界です。
9:15 勢至平を通過。
ここから左折するとくろがね小屋を経由せずに峰の辻に向かうことが出来ますが、この積雪量ということで、誰も使用していないようです。
勢至平を過ぎると、正面にドーンと鉄山が現れます。
岩肌に雪が付いて、山というよりは巨大な白い壁といった印象。
安達太良に来るたびに「寄り道して登るぞ」と思いながらまだ一度も登ったことがない鉄山。案の定、今回も登っていません。次回は登るぞ~!(フラグ)
鉄山の麓までやってくると、目指していたチェックポイントのくろがね小屋が見えました。
くろがね小屋から先は、写真左側の山を越えていくことになります。昨年は少雪でしたが、それでも踏み抜きまくったので、今年は山頂に辿り着くことが出来るのか、少々不安です。
白い世界へ(くろがね小屋→峰の辻)
9:45 くろがね小屋に到着。
何度も訪れておきながら、一度も中に入ったことがありません。泊まってみたい気持ちはとてもありますが、人気の小屋なのでなかなか日程の都合が合わず、まだ叶わず。
今年の3月で建て替えの予定でしたが、理由は分かりませんが2年間工事が延期になったようなので、建て替えの前に泊まりに行きたいと思います。
先行者の方達はここでワカンやスノーシューを装着しておりましたが、私、懲りずに今回もツボ足で参る所存です。体力付けるぞー。
ツボ足で進む私は準備が不要なので、先行者の方達を追い抜きました。ここまでありがとうございました。楽させてもらいました。
小屋から先も、だいぶ前に通過した方のトレースがあったので、たまに踏み抜きながらも快調に歩を進めていきます。(この辺りまでは、、、)
なんかさっきより下界が霞んでいるような気がするのですが。
と思ったのも束の間、
見渡す限り、真っ白な世界に変わりました。
トレースもどんどん消えていきました。ここからは踏み抜き地獄です。
10mに1回くらい、腰辺りまで雪に埋もれます。メンタルしんどい。
乳首までもう少し(峰の辻→山頂)
10:30 峰の辻に到着。
ここは直接山頂に向かうルートと、爆裂火口を経由して山頂を目指すコースの分岐となっています。
冬はみんな前者を選ぶようで、後者の方向に人が進んだ形跡は全くありませんでした。ということで、私も前者を選択しました。
雪が降っているのか、風が積もった雪を巻き上げているのか、どちらかは定かではありませんが、先程までは薄っすら残っていたトレースはなくなりました。
前の写真に写っていた2人組とすれ違ったあとは、その方達のトレースを頼りに山頂を目指します。
峰の辻からは一旦下って登り返します。その登り返しが、無積雪期は何でもない道なのですが、雪があるだけで厳しい道に表情を変えます。
息を切らしながら少しずつ進んでいくと、前方に目的の乳首を確認!
もう少しです。頑張りましょう。
最後の登りを終え、あとは目の前の乳首によじ登るだけです。
下山は晴れがち(山頂→薬師岳→あだたら高原スキー場)
11:30 安達太良山(1,700m)無事登頂しました。
乳首によじ登る際は、トレースを見つけられず、腰高くらいの雪をラッセルして登りました。ラッセル時には、雰囲気を出すためピッケルを出しましたが、特に不要でした。
山頂は風が強いイメージがありましたが、そこまでではありませんでした。
とは言っても寒いことに変わりはないので、早々に下山します。
先程私がひぃーひぃー言いながら登ってきた道を、くろがね小屋で休憩していた方達が登ってきました。私が苦労して付けたトレースを使ってズンズン進んでくるのを見ると少し感謝してほしい気持ちになりましたが、くろがね小屋までの道のりではトレースを使わせてもらったので文句は言えません。お互い様です。
下山は薬師岳経由でスキー場に下ります。
下りていると、登ってくる方と結構すれ違いました。スキー場から登るコースはコースタイムが短いので、朝早くスタートしなくてもピークハントできるんですよね。次回はもう少しゆっくり寝てから登ろうかなー。
天気も下山し始めたら晴れ出しました。
雪に太陽光が反射して輝いて綺麗です。
くろがね小屋を通過した時以来の青空です。
蔵王や西吾妻とはだいぶ形は異なりますが、一応スノーモンスターと言っていいのかな?
ずっとなだらかで景色も開けています。
ただ、景色に見惚れて油断していると、すぐに腰上くらいまで勢いよく踏み抜くことになりますので、キョロキョロするのもほどほどにした方が良さそうです。私は10回以上踏み抜きました。。。
雲と同じ目線。
山は街中では見られない景色で溢れていてとても楽しいです。
残念ながら、この有名な標柱を通過する頃には「本当の空」ではなくなっていました。
薬師岳も足を停めず通過します。
「五葉松平」と書いてあるはず。
青空が消えてからは下山スピードが上がり、あっという間にスキー場に下りてきました。
13:45 駐車場に帰ってきました。お疲れ様でした。
まとめ
下山後は、駐車場にある温泉に入って、恒例のあの店へ。安達太良山の後はこれと決まっています。今回はソースカツ丼ではなく、カツカレーにしてみました。好みの味かつボリューミーで大満足です。ご馳走様でした。
今回の山行では久々にある程度の時間、雪山を歩き続けるということをして、充実感を味わうことが出来ました。また、途中、真っ白になった時間帯もありましたが、久々に山で青空を見ることができて、予報を信じてよかったです。
厳冬期と言われる時期はあっという間に終わってしまうので、これからも時間を見つけて山に通いたいと思います。
ではではまた山に行ったら更新します。
※20210203「2」