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Long Trail

アウトドアが好きで健康診断が苦手な山形県民の記録用ブログ

【乳首】目指すはただひとつ、あの頂のみ!(安達太良山)

※20200202安達太良山

 

2020年2月2日。福島県安達太良山(1,699.7m)に登ってきました。

安達太良山は昨年春に初めて訪れてから、そこまで大変な思いをせずに良い景色が見られる点をえらく気に入ってしまい、秋にも登りました。そして今回。1年間に3回目というゾッコンっぷりです。

※初心者でも比較的簡単に登れる山ではありますが、危険な冬山であることに変わりはありません。きちんと冬山装備を整えて登るようにしてください。

 

そう言えば、3週間連続で福島の山に登りに来ていますね。そろそろ山形の山も登らなければ… 

 

 

daic22.hatenablog.com

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今回のルート

登山口はあだたら高原スキー場。スキー場なだけあって、道も整備され、駐車場も広いです。過去2回登った時もここから登りました。

ここからのルートは、①くろがね小屋経由ルート(反時計回り)、②スキー場直登ルート(時計回り)の2つがあります。それぞれ1回ずつ行ったことがありますが、今回はトレースがあった①を選びました。本当は②のつもりだったんですが、トレースがないと分かった瞬間に心変わりしました。

なお、天気予報サイト「てんきとくらす」では最低のC判定です。ただでさえ風が強いイメージのある山なので行くか迷いましたが、他のサイトを見ると晴れ予報もあったりしたので行くだけ行ってみることにしました。

なお、今回もKと一緒です。

※運転中、Kに「天気が心配だから予報確認して」と頼んだところ、サイドミラーでを確認していました。聞き間違えたそうです。にしても天気の心配横を見ることをどう頭の中で結び付けて行動に移したのか。Kはそういう適当な部分がある人間です、良い意味で。(私は人に安全確認を任せるドライバーではありません。)

 

 

 

憂鬱な出発(あだたら高原スキー場⇒くろがね小屋)

6:30 あだたら高原スキー場に到着です。

風がかなり強く、車の中にいても車体が揺らされます。でも天気はすこぶる良いです。私の日頃の行いが良いことを物語っているのかもしれません。

この後、寒いだの、動きたくないだの、散々だらだらして、結局出発したのは1時間後の7:30でした。

冬山って、駐車場が一番の難所なんじゃないかと思います。

 

 

 

スタートしてすぐ、ルート選択を迫られます。ここまでは左のスキー場直登ルートに行くつもりだったのですが、先程も書いた通り、トレースがなかったので右のくろがね小屋経由ルートを選びました。

 

 

遊歩道の入り口がありました。秋は今回と逆ルートを選んだため、下山時にここを通り、遊歩道を使って駐車場まで戻りました。あの時は紅葉がきれいだったなー。

 

https://www.instagram.com/p/B4cOuOHhyTe/

20191102安達太良山久々の快晴で山欠解消しました。寒さで鼻が取れました。#安達太良山 #沼の平 #爆裂火口 #くろがね小屋 #乳首 #日本百名山 #登山 #山登り #yamap55 #hyakkeime #trekking #outdoor #私の山フォト #mountains #みんなの登山記 #登山記me #風景写真 #山岳写真 #photography #landscape #landscapephotography #nature #naturephotography #d750 #nikon

 

 

 基本的にくろがね小屋までは緩やかなハイキングコースといった感じ。ただ、やはり雪の影響で滑りやすくなっているので油断は禁物です。

こちらのコースは「旧道」と「馬車道」に分岐しているところが何箇所かあります。どちらも同じところに出るのですが、「旧道」はいわゆる登山道。「馬車道」は名前の通り、馬車でも通れるくらい道が広く、以前、ジムニーが走っていくのを見ました。(小屋番の方?)

 

 

にしても天気が良いです。風がないときは帽子と手袋を外しても問題ないくらいの快適さ。足取りも軽いです。

 

 

あっという間に勢至平の分岐点まで来ました。分岐を左に行った人は誰もいないようです。

 

 

鉄山の岩壁に雪が付いています。秋に見た荒々しい姿とは異なり、美しさを感じます。

 

 

なんてらしくないことを考えていると、くろがね小屋が見えてきました。

確かに遠い印象はありませんでしたが、こんなに近かったっけ?

 

 

 

爆風に耐える(くろがね小屋⇒乳首)

9:10 くろがね小屋に到着。

壁が白いのは光の反射かと思っていましたが、雪が付いているためでした。風の強さを物語っていますね。

くろがね小屋は年中無休で源泉かけ流し温泉があることで有名です。1泊2食付きで大人6,600円(冬季は別途暖房料有り)。カレーが名物だそうで、日帰りで温泉に入ることも可能です。ピークに拘らなければ、くろがね小屋で1泊して、温泉入ってカレーを食べて下山、なんてプランも十分に満足できるんじゃないでしょうか。

因みに、福島県による建替工事の影響で令和3年4月1日以降の営業は未定となっているようです。私はまだ利用したことがないので、建て替え前に是非一度泊まってみたいです。カレー食いたい!温泉入りたい!

 

 

くろがね小屋からは今までと打って変わって急斜面を登ります。私達も周りの人に倣ってアイゼンを装着しました。

 

写真の腕が無いため表現できていませんが、とにかく風が強い!先程までは周りの木々が風を防いでくれていましたが、くろがね小屋より上は一気に視界が開け、もろに爆風を受けることになります。

 

 

風が強く、思うように前に進めません。それに加えて、雪が脆くなっているところを何度も踏み抜き、急激に体力ゲージを減らされます。寒さで鼻水が止まらず、呼吸しづらいのも厄介です。

しかしまあ、こうやって写真で切り取ると天国のような景色ですね。天国行ったことないけど。

 

 

10:00 峰の辻に到着。

ここは分岐になっていて、火口の沼の平に行くルートと、写真左上の乳首(山頂)に真っ直ぐ向かうルートを選びます。この時期、ここから沼の平に行く人は少ないようで、私も多数派に入ることにしました。

※自分のことを「私」「私達」と分けているのは、その時にKが近くにいたかどうかの違いです。

 

 

峰の辻からは一度下ってから登り返すという、山をやっている人は一度は「勿体ない」と思ったことがあるパターンです。私は最近、ようやくこれを受け入れる寛容な心を身に着けましたので、心を乱すことなく歩を進めます。

 

 

乳首(山頂)へ向かう私をKが撮ってくれていました。振り返ることはありません。もう私の頭は乳首(山頂)に登りたいという気持ちでいっぱいです。

※先程から乳首、乳首と連発していますが、山頂の形状からそう呼ばれており、決して私が個人的に名付けたものではありませんので誤解しないようにお願いします。

 

 

乳首(山頂)への最後の登りです。前を行く家族も、揃って乳首(山頂)を目指しています。お父さんもお母さんも、小さな男の子も、最後の力を振り絞って乳首(山頂)へ登るのです。

登っているときは何とも思いませんでしたが、文字に起こすとなかなか心に響くものがあります。

※(再記)先程から乳首、乳首と連発していますが、山頂の形状からそう呼ばれており、決して私が個人的に名付けたものではありませんので誤解しないようにお願いします。

 

 

 

乳首(山頂=ピーク)ハント!

10:20 乳首(山頂)に取り付きます。

途端に今までも十分強かった風が更に厳しさを増しました。最後の抵ko…あとは止めておきます。

 

 

横を見ると素敵な稜線が目に入りました。「和尚山(1,601.8m)」というそうです。安達太良に登る度に見てはいたものの、名前は今回知りました。

 

 

10:25 安達太良山(1,699.7m)登頂しました!

山頂は西からの爆風で立っているのがやっとです。そそくさと記念撮影を済ませて下りました。

乳首自体はさくっと登れますが、岩が出ている部分もありますので、アイゼンを引っかけないよう慎重に登りましょう。

 

 

予定では、ここから牛の背を通って沼の平を見に行くはずでしたが、余りにも風が強かったため、安全第一ということで諦めて下山することに。

強風は想定していましたが、その遥か上を行くレベルでした。分岐の標柱もこの有様です。

 

 

 

ゆるふわ下山(乳首⇒あだたら高原スキー場

10:45 下山開始です。

下山は薬師岳方面からスキー場に下るルートで、目立った難所もなく、ゆるふわ山行を楽しめます。

 

 

気温も上がり、風も弱くなってきました。

この辺りでようやく気付いたのですが、冬山で晴れているということは、照り返しが半端じゃないんですね。サングラスをしていたので全く気にしていませんでしたが、顔は見事に焼けておりました。いわゆる「パンダ焼け」です。

 

 

木に雪が付いてミニスノーモンスターが出来ていました。太平洋側でもこんな感じになるんですね。

 

 

こんな木のトンネルを何度もくぐります。

 

Kはこの看板の「一寸まて」を「いっすんまて」と読んでいたので、「『ちょっとまて』って読むんだと思うよ」と伝えましたが、腑に落ちない表情をしていました。

※以下は過去、私が驚愕したKの読み間違いシリーズです。衝撃的過ぎて忘れられません(笑)

・LandCruiser(ランドクルーザー)→ランドクラッシャー

・読売新聞→ドクバイ新聞

・心太(ところてん)→シンタ

 

 

すれ違う人たちは「やっぱり今年は雪ないね~」と言っていました。冬の安達太良は初めてなので比較はできませんが、例年であればこの標柱が埋まるくらいは積もるんでしょうか。

 

 

この下山ルート最大の名所までやってきました。

「この上の空がほんとの空です」

高村幸太郎の「智恵子抄」の一節を記念して建てられたそうですが、詳しいことは知りません。興味が出たらググることにします。

 

 

「ほんとの空」ってやつを写真に収めるのはなかなか難しい。仕方がないので積雪時限定の荒業を繰り出します。

 

 

 

山頂方面を振り返ります。ある高さから急に木々が無くなっており、森林限界のラインがはっきり分かります。

 

 

ゴールのスキー場が近づいてきました。

 

 

11:40 五葉松平を通過。

下山は本当にあっという間です。多分、おしゃれハイカーさん達はここらでクッカーを出してインスタ映えする何かを作るんでしょうが、下界でも料理をしない人間が山で出来ることは何もありません。大人しく下山します。

 

 

スキー場に出てしまいました。前を歩いていた3人組パーティーは持参したビニール袋をソリ代わりに、滑って下山していました。楽しそうです。

 

 

12:15 戻ってきました。お疲れ様でした。

※個人的に「ランデブー」と聞くと、あの戦術諜報アクションゲームを思い出してしまいます。

 

 

 

ルーティーン(温泉⇒飯)

安達太良山に登った後の流れはいつも同じ。スキー場に併設されている温泉からの、少し下りた岳温泉にあるソースカツ丼が有名な店での食事です。

 

こちらの温泉は大人650円なのですが色々と割引も行っており、私はイオンカードセレクトを提示して50円引きしてもらいました。

露天風呂からは山をダイレクトに望むことができ、お湯もぬるめなので、いつまでも浸かっていられます。

しかし、今回は雪焼けで顔がとんでもないことになっていたため、温泉の気持ちよさよりも痛みの記憶が強いです。洗顔を拷問か何かかと思ってしまいました。(先週、Kが靴擦れの傷で悶絶しているのを笑っていた天罰でしょうか…)

 

 

温泉のあとは遅めの食事です。安達太良に登った大半の人はここに来ているんじゃないかというくらい混んでいるお店です。

これまではずっとソースカツ丼を頼んできましたが、今回は初めてカツカレーに挑戦しました。量、味ともに大満足です。因みに、モンベル会員の方はカードを提示すると、サービスで温泉卵がもらえます。

カツ、カレー、ライス、卵と、ヘビー級カロリー爆弾を摂取しましたが、登山で消費した分だから大丈夫!(大丈夫じゃない)

 

 

 

まとめ

冬の安達太良山は登りやすいだけでなく、壮大な景色が広がっていて、誰にでもおすすめできます。

今回、唯一の心残りは沼の平を見られなかったこと。でもまあ、それを再訪の理由にして、また来たいと思います。

スキーで登ってくる方も結構いて、私も近いうちに挑戦したいなーと、やりたいことがまた増えてしまいました。

 

ではでは、また山に行ったら更新します。

 

https://www.instagram.com/p/B8L3P1SnKlk/

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【強風】安達太良山で鼻水が止まらない

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