※20201108安達太良山
山からの雪の便りが続々と届く11月初旬。
私とKは、お気に入りの山である安達太良山に行ってきました。安達太良山は今年2月に登っているので今年2回目です。雪が積もったらまた行く予定ですが、その前に雪がない爆裂火口を拝みに行きたくなった次第です。
今年2月の記事はこちらからどうぞ。
では早速行ってみましょう。
(この記事を書いている時点で12月29日の夜。年内の山行は年内に記事にしておきたいのですが、この記事を含めて5回分書かなければいけません。長々と前置きを書いている場合ではありません。)
見慣れた道を(あだたら高原スキー場→くろがね小屋)
7:30 あだたら高原スキー場駐車場を出発。登山開始です。
季節が冬に近付くに連れて、朝(深夜?)起きるのが辛くなってきました。しかも、眠気と闘いながらなんとか着いた駐車場では、かなりの低温と強風で車から出るのに苦労しました。山に登る前から山の厳しさを感じました。
山登りの朝は早い。
— daichi (@dai2222222) 2020年11月7日
安達太良山は何度も来たことがあるので、この辺の景色は見慣れたもんです。
そろそろ違うルートから登ってみるのもありかなー、なんて考えながら今回もいつも通りくろがね小屋経由で山頂に向かいます。
あだたら高原スキー場とは山頂を挟んで反対側になる「沼尻登山口」から登るのがおすすめ!と他の方のブログで見たことがあるので、次はそちらに挑戦してみようかな。
登山口付近の木々ですら、葉はほとんど落ちています。紅葉はもう終わったようです。
くろがね小屋までは登山道である「旧道」と小屋番さんのジムニーが走る「馬車道」のどちらか選んで歩くことになります。選ぶと言っても何度か合流点があるので、「最初は旧道。次は馬車道で。」といった具合にどちらも歩くことも可能です。
今回は旧道を選びました。
馬車道が大きく曲がりながら標高を少しずつ上げていくのに対し、旧道は素直に斜面を登っていく形となるため時間短縮になります。
ただ、今日は落ち葉が濡れていて、いつ滑っても仕方ないようなバッドコンディションでした。(2回滑ってしまい、手袋が泥だらけになりました。)
登りながら隣の山を見ると、スタート地点のスキー場から乗れるゴンドラの駅が見えます。乗りたい気もしますが、安達太良山はただでさえコースタイムが短いので、あれを使ってしまうと達成感が皆無になりかねないかなと思い、自重しています。
暫く歩くと馬車道と合流しました。
道はとても歩きやすく、初心者の方も安心して楽しめると思います。
毎回、読み方が分からず「下山したら調べよう」と思うも、下山する頃には忘れてしまう「勢至平」。
スキップしたくなるような空です。
峰の辻に到着。
ここからくろがね小屋を経由せずに山頂方面に向かうことも出来ますが、くろがね小屋を見たかったのでそのまま直進します。
少しすると迫力のある岩壁が。
この山は「鉄山」です。
爆裂火口から北に進むと1時間もかからずに行けるのですが、毎回、爆裂火口の強風に心を折られ、まだ登ったことがありません。
写真で伝えるのはとても難しいですが、とても大きな壁が目の前に現れたような感覚です。
鉄山が見えると、くろがね小屋まではもうあと少し。
相変わらずすごい場所に建っていますね。
乳首を目視(くろがね小屋→爆裂火口)
8:50 くろがね小屋に到着。
令和3年3月で一度営業を停止して建替えられる予定でしたが、令和5年3月からに延期になったようです。
名物のカレーを食べに、是非泊まりに来てみたい!
小屋で休憩しても良かったのですが、特にまだ疲れもないのでそのまま進むことにしました。
9:25 峰の辻に到着。
ここは爆裂火口に向かうか山頂に直接向かうか選ぶ分岐点になっています。冬はトレースが無かったことを理由に山頂に向かいましたが、今回は爆裂火口方面に進むことにしました。
写真左上の乳首のような形の突起が山頂です。
乳首のアップ。
※読み方は「ちちくび」です。勘違いなさらぬよう、念のため申し添えておきます。
爆裂火口に近付くにつれ、風の音が大きくなってきました。
爆裂火口の手前で引き返してきたというおじさんは「冗談抜きで石が飛んでいる。危ないから気をつけろ。」とのこと。
台風リポーター(爆裂火口→山頂)
9:45 爆裂火口に到着。
何回見ても大迫力のこの光景には心奪われます。
が、先ほどのおじさんの言う通り、本当に意思が飛ぶほどの爆風で、立っていられないほどです。
よく、大型台風が通過している地点にわざわざ行って中継しているリポーターがいますが、あれの比ではないほど荒れています。あとは状況を的確に伝える能力があれば私もリポーターに道に進めるかな。
っておい。立っていられないと言ってるそばから普通に立つな!
一瞬、風が止んだのを逃さないK。とその姿を逃さず撮影する私。Kを撮らずに景色を撮れば良かったと心底後悔しました。
この強風にまたも心折られ、鉄山は今回もスルーです。
爆裂火口から山頂に向かうに連れ、徐々に風は収まっていきます。それでもまだまだ強いですが、歩くのに支障となるような強さではありません。
所々に雪があるのを見ると、数日前に一度積もるほど降ったみたいですね。
山頂直下まで来ました。さくっと乳首ハントしてきましょう。
登頂、即(下山)
10:15 安達太良山(1,700m)無事登頂しました。
山頂も何回来ても風が強いな。長居できたためしがない。
看板がもう1枚増えたみたいです。
飯を食うほどの体力は使っていないので登頂後、即下山を開始しました。
岩に書かれた「岳」。何を伝えたいんだろう。(赤の岳で「赤岳」?)
最近、自分自身の写真の好みが何となく分かってきたのですが、私は広い自然の中にポツンと人を入れるのが好きみたいです。
蛙が帰るのを拒んできます。道を変えるか悩みました。「いやいや、そこまですることじゃない」と何とか正気に返ることができました。
※くだらないですね。失礼しました。
12:10 下山完了。お疲れ様でした。
まとめ
下山後の流れは毎度同じです。もはやルーティンとなっていますが、駐車場のすぐ隣の「奥岳の湯」で汗を流し、麓の岳温泉の「成駒」さんでソースカツ丼!
人気店なので毎回並ぶことになりますが、登山靴を洗えたり、水が汲めたり、お店の親切さを感じ、良い気分です。
そしてお待たせしました、ソースカツ丼(ロース)です!ヒレもあるのですが、人気のため、登山後に行くとほぼ毎回売り切れています。
なお、モンベルカードを提示すると同行者を含めて2名まで温泉卵のサービスを受けられます。ありがたいですね。
今回の山行では、強風ながらも天気に恵まれ、サクッと登頂できました。(「サクッと」はカツの衣とかけているわけではありません。)
安達太良山はお手頃のコースタイム、下山してすぐには入れる温泉、絶品の食事、この上ないほど好条件が整っている良い山です。初心者の方のデビューにももってこいではないでしょうか。
多くの方に登って、楽しんでもらいたいです。(成駒のカツ丼が売り切れない程度に)
ではではまた山に行ったら更新します。