【開冬】冬が始まるよ(岩手山)
※20201115岩手山
昨年の同時期、Twitterで見た雪が薄っすら付いた岩手山の画像に心奪われ、来年はこの時期に行こうと考えていましたが、やっとその季節がやってきました。
見た画像は、日の出直前の稜線で淡いピンクの光が雪を照らしたもの。是非その光景を見たいと岩手に向かったわけですが、道中で気付いてしまいました。
「あの景色って小屋に泊まらないと、どう考えても間に合わなくね?」
こんな簡単ことに出発するまで気付かない自分にがっかりしながら、折角なので登りたいと思います。
山登りの朝は早い。
— daichi (@dai2222222) 2020年11月14日
では早速行ってみましょう。
※今年6月、岩手山に登った時の記事はこちらからどうぞ。
.5刻み(馬返し登山口→八合目小屋)
8:00 登山開始。
過去、何回か岩手山に登っていますが、毎回ここ、馬返し駐車場から登っています。
登山口はキャンプ場になっていますが、テントを張られているのを見たことがありません。
コテージもあります。こことは言いませんが、コテージ泊もしてみたいなー。
霜柱も立っています。確かに冷えていますが、まだこの辺りは風がないのでそこまで寒くないです。
これから登る岩手山です。
上の方は雪が付いていますね。既に太陽が登っているので、心奪われた画像のような景色が見られる時間帯はとっくに過ぎています。
岩手山は独立峰で綺麗な富士山型で、登っていくと標柱が今どのあたりにいるか教えてくれます。
ただ、何故かカウントが0.5刻みです。遠く感じる気がする、、、。
1合目。やっぱり、絶対0.5合目は要らなかったと思う。
豆腐岩に到着。まだまだ序盤です。
背中の方向に目をやります。平地を挟んで反対側に見えるあの山は早池峰山でしょうか。
2合目(標柱を見逃しました)を越えると周りの木々が少しずつ低くなり、辺りが開けてきます。それと同時に少し風が強くなってきました。
3合目。
薄っすら白みがかった街並みがどこか懐かしさを感じさせてくれます。
いきなりKが登場。言い忘れていましたが今回もKと登っています。
岩手山は待ったなしでひたすら標高を上げていきますので、それなりに足に疲れますが、時間的にはあっという間に写真のような景色を楽しめる地点に行くことが出来ます。
小屋が近付いてくると、雪が出てきました。「雪が付いている」と言うよりは、「積もっている」と言った方が適切なほどの積雪量です。
7合目まで来ました。
ここまで来れば小屋はすぐそこです。
青と白と黒(八合目登山口→山頂)
10:30 八合目小屋に到着。
大きくて立派な小屋です。一応、避難小屋という位置付けですが、夏山シーズンは小屋番の方が常駐するようです。(大人1泊1,700円※岩手県滝沢市HPより)
小屋から先は風が一層強くなりそうなので、小屋の前で身支度を整え、少し休憩してから進みます。
景色は一気に雪山に変わりました。天気が良いので雪に光が反射して眩しいです。
これから山頂に向けて最後の登りです。
山頂に向かう前に鬼ヶ城方面の岩壁をパシャリ。
岩と雪がミックスになっています。青い空、白い雪、黒い岩、このコントラストが美しい。大好物です。
いつまでも鬼ヶ城に見惚れている場合ではありません。そろそろ山頂に向かいます。
山頂はこの斜面を登り切り、すり鉢状になっている稜線を歩いていきます。
お鉢に上がるまでのこの斜面はかなりザレていて、1歩進むと半歩下がる、メンタルを鍛えるにはもってこいの場所となっています。
それにしても天気がいいですね。
ただ相当強い風が吹いているので「ゆっくり深呼吸」なんてことは出来ません。
風が強いからか、山頂に近付くに連れ、雪を見なくなりました。確かにこの風では飛ばされてしまうでしょうね。
お鉢まで登ってきました。
写真中央のピークが山頂です。
右のピークは妙高岳という山ですり鉢の中にある山です。登山道はなかった気がします。
お鉢歩きでは最高の景色と、最強の風を楽しみます。気を抜くと体を持っていかれそうになるので、常に前傾姿勢です。
それにしても、良い稜線です。その奥は秋田駒ヶ岳でしょうか。
※6月に秋田駒ヶ岳に行った記事はこちらです。この時は岩手山はあまり見えなかったですが、、、。
毎回撮っている石像です。何者なのかは不明。
岩手山と秋田駒ヶ岳を結ぶトレイルもあると聞いたことがあるので、機会があれば一度歩いてみたいです。熊に襲われそうな気がしてなりませんが。
登頂(山頂→八合目小屋)
11:15 岩手山(2,038m)無事登頂しました。
爆風でしたが、良い景色に励まされ、楽しく歩くことが出来ました。
こちらが妙高岳。登ってみたい場所、形ですが、道が見つけられません。無理やり登って叩かれるのが怖いのでやめておきます。
山頂ではとてもとても休憩できるような風ではなかったので、小屋まで戻ることにしました。
いい青です。
帰りはお鉢の中を歩いてみました。火星に降り立った気分です。
鬼ヶ城の稜線、楽しそうだなー。
私は一つの山を複数のコースから登るということがあまりないので、前回の安達太良山も然り、岩手山もそろそろ違ったアプローチをしてみるのも悪くないかもしれません。
お鉢に戻り再び強風に煽られ、歩きたくなくなっている私です。ポケットに手を入れて登山をするのは良くないのでやめましょう。
松の葉もしっかり凍っています。
いよいよ冬山シーズンが始まりますね。無理はせず、身の丈に合った楽しみ方が出来ればと思います。
立派な小屋(下山)
12:05 八合目小屋まで戻ってきました。
冬季は裏側にある専用の入り口から入るようです。と言っても、中に入るのは初めてなのでこれ以外の入り口がどこにあるのかもよく分かっていません。
中はこんな感じで広いです。相当の人数を収容できそう。
ここで休憩させてもらいます。
Kはパスタを茹でて食べていましたが、私はもういつ買ったかも覚えていないオニオンスープの缶詰を温めて食べようと持ってきました。が、結局、食べることは出来ず、空腹のまま下山することになりました。(何故食べられなかったかは都合により書かないこととします。)
(Kのみ)腹ごしらえを終えたところで下山します。来た道を戻ります。
少し明るめに写真を撮るのが「エモい」というテレビで得たよく分からない情報を鵜呑みにして、ハイキーで撮ってみました。
※そもそも「エモい」とはどういう意味なんでしょうか。
14:50 下山完了。お疲れ様でした。
まとめ
下山後は「ユートランド姫神」というところで温泉に入り、近くの「むら重」という食堂で「生ラムスタミナ定食」を食べました。私は朝車の中で食べたスティックパン以来の食事ということもあり、5分とかからず完食しました。美味しかったです。ご馳走様でした。
今回の岩手山では、心奪われた画像のような光景はもちろん見られませんでしたが、久しぶりに雪の上を歩き、「キュッ、キュッ」という雪が閉まる音を聞いて、冬の訪れを感じることが出来ました。
昨シーズンから始めた冬山ですが、今年も安全に楽しく登っていけたらいいなと思います。
ではではまた山に行ったら更新します。
※202012301113時点「3」(今後、記事の最後に、この記事を除いて、投稿時点で山行何回分が溜まっているかをメモしておくことにします。)