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Long Trail

アウトドアが好きで健康診断が苦手な山形県民の記録用ブログ

【品格】登山者の質(雁戸山)

※20220212雁戸山

 

前回の磐梯山から少し間が空いてしまい、やや鈍った体に、優しめの鞭を入れようかと思い、家から近い雁戸山に行ってきました。

相変わらず冬期しか登ったことがなく、今後もそのつもりの雁戸山ですが、1年中人気の山で、景色も良く、それなりに高度感もあるので、序盤の樹林帯は退屈ですが毎年来ています。

 

 

ではでは早速行ってみましょう。

 

 

 

<行程>

関沢IC付近の駐車場→笹谷峠駐車場→カケスヶ峰→蟻の戸渡り→雁戸山山頂→ピストンで下山

 

 

 

過去の雁戸山の記事はこちらからどうぞ。

daic22.hatenablog.com

daic22.hatenablog.com

daic22.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

退屈、慎重、激突(関沢IC付近駐車場→笹谷峠駐車場)

 

7:45 関沢IC付近駐車場を出発。駐車場は私が準備している間に埋まり、その後に来た人は路駐していました。

 

毎回思うのだけれども、ここから笹谷峠駐車場までの区間は非常に退屈。

 

 

余程の積雪量でなければ、峠の頂上(=笹谷峠駐車場)まで60分はかからないと思います。

 

 

良い天気、冬の青ですね。

この区間は九十九折の車道をショートカットするように走っている登山道を歩きます。

 

 

沢沿いを歩く部分もあるので、ブリッジになっている場所を踏み抜かないように慎重に進みます。こんなところで沢に落ちたら凍えてしまいます。

と、足元ばかり見ていたら倒木に激突しました。人間の視野の狭さは神様の作りこみの甘さが出ています。

 

 

冬の山は夏よりも輝いて見えます。苦労も多いからそう感じるだけ説もあり。

 

 

今日は先行者がいるので、サクサク登ってもう峠の頂上です。

 

 

 

こっち見るな(笹谷峠駐車場→カケスヶ峰)

 

8:20 笹谷峠駐車場に到着。

送電線に付着した雪が融けたり風で落ちたりして、鉄塔を鳴らしています。

 

 

市街地も見えていて、絶好の登山日和。西に雲がないので暫くはこの天気が続いてくれるはずです。

 

 

山形工業高校の山小屋の方にも足跡が付いています。

 

 

思い返すと、初めて雁戸山に登った日に恐る恐るこの小屋を覗いてみたら、中におじいさんが立っていたということがありました。そう考えると、結構需要があるんですね。その時は、おじいさんが熊に見えて心臓が止まったかと思いました。

 

 

熊が怖いので小屋は覗かずに進みます。

背後には年末に登った山形神室と最後の急登が印象的な仙台神室が見えています。

 

 

ここからもだらだらと標高を上げる時間が続きます。

 

 

途中、誰かから見られていると思ったら、、、

 

 

こいつでした。見れば見るほど気味が悪くなってきたので早々に通過。

 

 

樹林帯で退屈ではありますが、徐々に木々の背が低くなってきて、見晴らしが良好になってきたのでだいぶ気分がいいです。

 

 

双子のスノーモンスターも快晴を喜んでいました。

 

 

 

迫る難所(カケスヶ峰→蟻の門渡り

 

9:30 カケスヶ峰に到着。

ここまで来るとだらだらとした登りは終わります。正面には目指す山頂が見えます。

 

多くの人から踏まれて雪が締まり、だいぶ滑りやすくなってきたので、ここでアイゼンを装着して進みます。

 

 

山頂を見てみると、2人が最後の登りに取りついています。

あの人達のおかげで私は今日、楽ちん山行をさせてもらっています。ありがとうございます。

 

 

と思ったら、先行者はあの2人だけではないようです。確かにあの車の数から推理すると10人はいるかもしれません。

 

 

山頂の1つ手前に見えている小ピーク付近が蟻の門渡りと呼ばれる区間のはず。

 

 

結構急峻な山容です。楽しそう。

 

 

登っている様子を観察していると、あの登りは雪が緩いようで、なかなか前(上)に進めず苦戦していました。自分で足場を作りながら登ることになりそうです。

 

 

信用できないロープ(蟻の門渡り→山頂)

 

さあ、そろそろ蟻の門渡りです。

前の人から譲られましたが、雪を落としてしまったら申し訳ないので先に行ってもらいました。

 

 

いざ取りついてみると、思ったよりも足場はしっかりしていて、アイゼンもしっかり効きます。あれ、先行者は足場ではない別の要因で先に進んでいなかったのか。

ただ、傾斜はなかなかのものなので、油断すると大きな事故に繋がりそうなので、身長に進みます。

途中、虎ロープが張ってありましたが、劣化していて信用できなかったので使いませんでした。

 

 

無事に蟻の門渡りをクリアし、後は正面の山頂に登るだけ。前回来た時は、この区間で30回くらい踏み抜いた記憶があるので、足の置き場をよく考えながら歩きます。

 

 

登頂寸前、東に蔵王ダムが見えました。

 

 

 

登山者の質(山頂→下山)

 

10:30 雁戸山(1,484.6m)無事登頂しました。

山頂では、数人の先客が行動食を食べながら休憩中。

 

 

私も他の人に倣うように休憩していましたが、後続が団体で登ってきて、他の登山者の存在を全く無視した行動(具体的な内容は控えます)をとっていたため、居心地が悪くなり、到着して間もないですが、南雁戸の方を覗いたら下山することにしました。

 

南雁戸へは一度大きく下ってから登り返す形のようです。

雁戸から熊野岳まで繋ぐ「北蔵王縦走路」も、気が向いたらそのうち歩いてみたいな。

 

 

蟻の門渡り辺りを上から。切り立った場所だということが伝わるでしょうか。

 

 

山頂を振り返る。

下山中、多くの方とすれ違いました。ふと駐車場のキャパのことを思い出し、みんなはどこに車を停めているのか不思議になりました。いくら路駐と言っても限界があるはずです。

 

 

山に来るたび思いますが、下山ほど退屈なものはこの世にはありません。あれほど退屈と言った登りの樹林帯ですら、この下山のそれと比べると恋しくなってきます。

 

 

退屈な時間もあと半分、笹谷峠駐車場まで戻ってきました。

ここは雁戸方面と山形神室方面に行く人の共通ルートなので、雪で閉ざされた駐車場は登り終えて帰ってきた人たちの声で賑やかな雰囲気となっています。スルー。

 

 

退屈(樹林帯)と退屈(下山)が掛け合わさった究極の時間。

でも、樹林帯は時々すごく楽しいタイミングがあるから不思議です。あれは何が影響しているのでしょうか。逆に、デフォルトは楽しくて、時々イレギュラーな退屈が襲ってくるのかな。

 

 

来た時に激突した倒木に帰りも頭をぶつけて下山完了です。

お疲れ様でした。

 

 

 

まとめ

 

家近の雁戸山。前は、人はいるけど混みはしないという印象でしたが、思っている以上に人気の山になっていました。また、その人気に駐車場のスペースが追いついていないことも分かりました。

車に戻ると、駐車場はカオス状態。おそらく別の団体の方のものと思われる車の前に堂々と駐車している人も結構いて、同じタイミングで下山してこなかったら車を出せない人が続出しそうでした。

駐車場の拡張はもちろん期待したいところです(と言っても、隣は高速道路なので、余剰スペースはない?)が、山頂の団体の行動を含めて登山者自身の質の向上も同時に望まれますね。(もちろん自分も気を付けなければと思います)

と一丁前に生意気なことを書いてまとめとします。

 

ではではまた山に行ったら更新します。

 

 
 
 
 
 
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