※20210213雁戸山
雁戸山は昨年3月に初めて登りましたが、この山には雪がある時にしか行ったことが無く、今回も思いっきり厳冬期です。ただ、今回も前回の谷川岳に引き続き、無風快晴で快適な山行だったので、厳冬期の厳しさはあまり感じませんでした。
では早速行ってみましょう。
<行程>
関沢IC付近の駐車場→笹谷峠駐車場→カケスヶ峰→蟻の戸渡り→雁戸山山頂→ピストンで下山
昨年3月に登った記事、昨年末に撤退した記事、今年の1月に途中まで同じ道を通って登った山形神室岳に向かった記事はこちらから。
寒い朝(関沢IC付近の駐車場→笹谷峠駐車場)
6:30 登山開始。
とりあえずはツボ足で進みます。
かなり気温が低いです。放射冷却現象というやつでしょうか。だとしたら今日の晴れは約束されたようなものです。
笹谷峠駐車場までの道は1月に山形神室岳に登った(正確には登ろうとした)時とは全く違い、雪が締まっていて歩きやすいです。
特に踏み抜くこともなく快適に進んでいきます。
1か月前に数えられないほど踏み抜いて心が折れたのが懐かしいです。
6:45 笹谷峠駐車場に到着です。
退屈の先に(笹谷峠駐車場→カケスヶ峰)
まずはこの前苦戦した山形神室岳方面を睨みつけておきました。
「次は登るぞ(晴れている時に)」
そんなことを考えながら今日は右折し、雁戸山を目指します。
登山中では見慣れない大きな人工物。
冬は積雪のために通行止めとなりますが、ここはまだ国道の周辺ですもんね。忘れていました。
表面がクラストしています。相当冷え込んだ証拠ですね。
ふと右に目をやると朝日連峰がくっきりと見えています。冬の朝日連峰、技術・体力共にまだまだ不足していますが、いつかは挑戦するつもりです。
登山中では見慣れない大きな人工物②
ここからカケスヶ峰までは樹林帯の中、単調な登りが続きます。
その先のいい景色のために頑張ります。
樹林帯、抜けました。
あまり気が惹かれたポイントもないので写真がなくあっという間のように思われるかもしれませんが、結構長くて退屈です。
「長かったなー」と休憩しながら振り返ると、遠くに鳥海山が見えました。空気が澄んだ冬ならではの景色ですね。鳥海山、大好きな山の1つです。
こちらは山形神室岳方面。山形神室岳から一度下って登り返したところにあるのが仙台神室岳だそうです。
どちらも登ったことはありません。
山形盆地と朝日連峰。薄っすら街に雲がかかっているのもGOODです。
太陽の光が暖かい。
そう言えばと思ってみてみたら、やっぱり見えていました。飯豊連峰。
飯豊連峰はまだ登っていない山塊です。今年、満を持して石転び沢大雪渓から飯豊デビューをしようと思っています。
綺麗な三角(カケスヶ峰→蟻の戸渡り)
8:00 カケスヶ峰に到着
樹林帯は退屈でしたが、それより上は山形の名だたる山々を愛でる楽しい区間でした。
ここで本日の目的地である雁戸山とご対面。(写真左の綺麗な三角形の山です)
ここから先は雁戸山を常に眺めながら徐々に距離を詰めていきます。
山頂手前が少し急になっていたような記憶があったので、ここでアイゼンを履きました。
私、恥ずかしながらこの山行を終えるまで、蟻の戸渡りがどこのことを行っているのかよく分かっていませんでした。
ここですよね?
場所も分からないくらいなので、個人的にはそこまで危ないという印象はありません。というより、雪山はどこも危険なので、場所を問わず気を抜かないようにしましょう。(という大人のコメントをしておきます。)
綺麗な三角形の山は、THE山!って感じがして好きです。
雁戸山より南に目をやると熊野岳でしょうか。今日はこの天気ですし、あっちの方は相当な人が登っているんでしょうね。ロープウェイ使えますし。
雁戸山はまだ誰とも会っていないです。(山頂手前で1人とすれ違い、下山時に10名程度の方とすれ違いました。)
スノーモンスターになれなかった木。この時期でこの状態だと、今シーズンは志半ばで終了ですね。
危険箇所(蟻の戸渡り→山頂)
さて、いよいよ蟻の戸渡りです。と言っても先述の通り、登っている時はそんなことは全く思っていませんでした。
ただ、この写真の場所の手前は比較的急な斜面がありますので、行かれる方は慎重に進んでください。
そろそろ至ります。
蟻の戸渡りを通過し、山頂まで最後の登りです。
ここで写真に写っているお兄さんから
「背中、借りてもいいですか?」
と声をかけてもらい、写真を撮ってもらいました。
下山後、このお兄さんはインスタグラムでフォローしている方と判明。いい出会いでした。これからよろしくお願いします。
登頂!(山頂)
9:00 雁戸山(1,484.6m)無事登頂しました。
先程お話ししたお兄さんは蟻の戸渡りを下山中。お気をつけてー。
お兄さんの力を借りて、山の迫力を伝えられたら。
こんな壮大な景色に、自分の足だけで辿り着く。ロマンですよね。
眼下には蔵王ダムも見えています。湖面は凍結し、雪が積もっていますね。
こちらは南雁戸から熊野岳へと続く北蔵王縦走路。夏はあまり通る人がいないので藪漕ぎ祭りになるとか。だからと言って、冬に通る人が増えるなんてころでもないだろうけど。
通る人が少ないと聞くと、行ってみたくなるなー。
一応、三角点にもタッチしました。
散歩道(下山)
おなかは減っていましたが、カップ麺を食べるほどではなかったので、さくっと下山してしまいます。
先程のお兄さんにもう一度演出を手伝っていただきました。
まるで正面の月山に歩いているようで、いい散歩道です。
やはり登りより下りの方が危ないですね。登りでは何とも思わなかった場所も、慎重にならざるを得ません。
なんか間抜けな影だなーと思ったら私でした。
だいぶ下りてきました。下山も青空のおかげで楽しく歩けています。
笹谷峠駐車場に戻ってきました。
山形神室岳は雁戸山より多くの人が登っているようです。どんな景色なんだろうなー。
ここからは樹林帯の中に入ってしまうので、開けた景色はここで見納め。楽しかったー。
帰りはトレースが多く、とても歩きやすく、あっという間です。
11:00 下山完了。お疲れ様でした。
まとめ
先週に引き続き、週末の天気がよく、充実した山行を楽しめました。
雁戸山はそこまで難しいところがなく、景色もいいので、雪山を始めてそろそろ慣れてきたかな、といった人にはお勧めできる山だと思います。
次の山行も晴れる、と信じたい。
ではではまた山に行ったら更新します。