※20210425月山
やはり4月はなかなか時間が取れず、早くも月が替わりそうです。駆け込みでもうひと山、登ってしまいましょう。ということで今回はKとA君と3人で近場でサクッと登ろうと、月山にやって行ってきました。
月山は過去に何度も登っていますが、積雪がある時期に山頂まで行ったのは初めて。下の方は天気も良かったこともあり春を感じましたが、高度を上げるに連れてどんどん冬に逆戻りする感覚を味わえ、冬と春の両方を楽しめるお得な山行でした。
ではでは早速行ってみましょう。
※月山:山形県のほぼ中央にある日本百名山(花の百名山にも選出)で、磐梯朝日国立公園に属しています。国内屈指の積雪量を誇り、雪が多過ぎて冬はリフトが動かせず、春から夏にかけてスキー場をオープンするというユニークな場所です。登山ルートはいくつかありますが、今回登った姥沢からのルートは、夏であれば初心者でもそこまで大変な思いをせずに登頂できるのでお勧めです。
<行程>
姥沢駐車場→リフト上駅→牛首→山頂※帰りはピストン
過去の月山関連の記事はこちらからどうぞ。
ゲレンデ山行(姥沢駐車場→リフト上駅)
7:45 登山開始。姥沢駐車場を出るとすぐにリフト下駅が見えてきます。
夏であればリフトで上がるか、駅の東側に入る道を進みリフトを使わずに登るルートがありますが、雪が残る今回はリフトの西側のゲレンデ斜面を地道に登ります。
後ろに続くKとA君。
登ってきた斜面の奥には朝日連峰が広がります。曇ってはいますが、気温が高くジワジワ汗ばんでくるほどです。
30分くらい登り詰めるとリフト上駅に到着です。
登山者よりもスキーヤーとスノーボーダーが多いので、ゲレンデの端を肩身の狭い思いをしながら進みました。
牛首へ(リフト上駅→牛首)
8:20 リフト上駅に到着。
正面が山頂方面ですが、思いのほか雪は残っていません。これは楽させてもらえそうな予感。
姥ヶ岳に登る人もちらほらいます。姥ヶ岳はちょうど1年ほど前に登ったので、今回はスルーします。
夏道は完全に雪の下なので、広い雪面を自由に登れます。
姥ヶ岳から月山山頂を目指すルートと、リフト上駅から直接登るルートとの合流点が次のチェックポイントの牛首です。
スタートから牛首までは同じような斜度が続いており、一定のペースで上がって来られました。
天候悪化(牛首→山頂)
9:00 牛首に到着。ここからは斜度が上がるのでアイゼンを装着します。
そして、この辺りから怪しい雲が辺りに立ち込めてきました。登頂までもってくれー。
はい、お疲れ様でした。見事に荒れだしました。
霙が強風に煽られて、顔に攻撃してきます。
それに、雪面に怪しい割れ目も。春は雪が急速に緩みだし、こういった危険箇所がいくつも見られるので油断できませんね。
牛首からの急な坂(後から調べたら「鍛治坂」という名前があるようです)も終盤に入ると雪は消えました。
ただ、風は勢いを増すばかりで、気を抜くと転倒してしまいそうになります。
ここは鍛治坂の終点「鍛治小屋跡」という場所です。
ここまで来れば、山頂まではもうひと登りです。気を抜かずに頑張ります。
雪に埋もれた頂上小屋。夏の間は宿泊できるようですが、雪で閉ざさているので入るのも困難です。
山頂の神社も当然の如く雪の中。1年のうち、半分くらいを雪の中に埋まっていて、建物は傷まないのでしょうか。
因みに、山頂は神社の裏(少し北側)です。
そそくさと(山頂・下山)
10:00 月山(1,984m)無事登頂しました。
山頂の標示は雪で埋もれていました。(写真は山頂の標柱ではありません)
前半は暖かい春の陽気でしたが、牛首あたりからは急に黒い雲に包まれて真冬のような寒さでした。
この天気の中で休憩するのは逆に心身のエネルギーを消耗してしまいそうなので、Kが持ってきたお菓子のチョコ棒だけを食べてそそくさと帰路につきます。
帰りは朝よりもスキーヤー・スノーボーダーの数が増えていました。リフト運行開始を待ちきれずに集まっているのだと思いますが、登山が好きでもないのに自分の足で登らなければいけないのは拷問ですね。
朝は見えていた朝日連峰は完全に雲の中。
11:40 下山完了。天気の変化によってあまりゆっくりできませんでしたが、無事に下山できました。
お疲れ様でした。
まとめ
下界で4月と言えば完全に春ですが、さすがは山。まだまだ冬が居座っておりました。まだまだ山に春が来るのには時間がかかりそうです。
ではではまた山に行ったら更新します。