※20220507美ヶ原
霧ヶ峰で天然の冷房空間を堪能した後、車を走らせて本日ラストの目的地である美ヶ原にやってきました。
美ヶ原は、長野県中央に位置し、最高峰の「王ヶ頭」を筆頭に「王ヶ鼻」や「茶臼山」「牛伏山」などのピークが集まった台地です。(ネットから拾った情報)
日本百名山に選出されていて、その標高差の小ささから、しばしば初心者向けのハイキングコースとして様々なメディアで紹介されています。
私の先入観としては「牧場」。牛がのっそり歩いている脇を散歩できる場所というイメージを勝手に抱いています。また、SNSを見ていると、山頂付近に大きなアンテナとその付近に立派なホテルがあるみたい。
今回は道の駅美ヶ原高原に駐車したので、ここから山頂である「王ヶ頭」を目指して歩いてみたいと思います。時間的な制約はないのですが、朝よりも雲行きが怪しくなってきたのが心配。
ではでは早速行ってみましょう。
<行程>
道の駅美ヶ原→牛伏山→美しの塔→王ヶ頭→王ヶ鼻(帰りはピストン)
今回のチャレンジザトリプルの記事はこちらからどうぞ。
ピノみたい(道の駅美ヶ原高原→牛伏山)
12:55 登山開始。
登山と言っても標高差は100mもない模様。多少のアップダウンはあると思いますが、これなら疲れることなく歩けそうです。
最高峰の王ヶ頭まで1時間10分。一番遠い王ヶ鼻は1時間半ほどとのこと。王ヶ鼻に行くかは、天気とモチベーションと相談して決めたいと思います。
道の駅を発つと、木道が伸びています。
振り返ると、遠くに朝一番に登った蓼科山が見えています。小学生的な感想で申し訳ないですが、「ピノみたいだな」と思いました。
木道を登りきると奥にケルンのようなものが見えます。歩き始めて間もないですが、おそらくあそこが最初のピークのようです。
そのさらに遠くに見える建物が立っているピークが最高峰の王ヶ頭かな?
オブザイヤー(牛伏山→美しの塔)
13:05 牛伏山(1,990m)に登頂。
見渡す限り絶景。遠くに見えるアルプスの峰々。足に全く負担がない行程。ここは天国です、間違いない。
今日は蓼科山→霧ヶ峰→美ヶ原と移動してきましたが、少しずつ北アルプスが近づいてきて、山肌が良く見えるようになってきました。
登山道ではないですが、気持ちよさそうな広い芝生が続いています。寝転んでしまいたい。
目指す山頂は、直線距離はそうでもないですが、ぐるっと迂回して歩くようなので、思ったより時間はかかりそう。
もう少しゆっくり景色を眺めていたいところですが、少しずつ雲が増えてきたのでそろそろ先に進みましょうか。
牛伏山からは一度軽く下ります。
この先の景色を見てみると、私が思い描いていたような牧場感あふれる景色へと変わりそうです。
ほら、言ったそばから牛出てきたし。というか、これ見て思ったけど、もはや山の名前に「牛」って入ってるね。
「本わさびメンチ」に心惹かれつつ、歩みを進めます。
あー、思っていた景色オブザイヤーです。あとは右側に牛がいれば脳内映像完全再現なのですが、そこまでは上手くいかず。
登山道とは言い難いほどのどかでなだらかな道なので、当然観光客がマジョリティです。
今日は牛は放たれていないようです。見たかった気持ちはあるものの、生き物が苦手な私は少しほっとしている。
ゴール地点は、アンテナやらホテルやらの人工物が集合していて、なんだか軍用施設のようにも見えます。
だらだら歩いていると既視感のある物体が現れました。
バドワイザー(美しの塔→王ヶ頭)
13:25 美しの塔に到着。
ここは何度もSNSで見たことがあります。
塔は思ったより大きく、高さは約6mあるとのこと。元々は濃霧による遭難が多発したことがきっかけで整備された、霧鐘を備えた避難塔らしいです。
塔を過ぎると、あとは王ヶ頭ホテルまでもう一息です。
道は王ヶ頭に向かう道以外にもいくつか延びています。思ったよりもだいぶ広いので、一度に歩きとおすのはかなり大変かも、、、。
気持ちよい風が吹いていそうな写真が撮れましたが、実際は無風。そよ風を欲する。
この道はホテルへの連絡バスも使用するため、途中、何度かバス通過のために柵ギリギリに寄らなければならないタイミングがありました。それ自体は全く構わないのですが、通過時に撒き上げる砂埃が鬱陶しい。
バスへの不満を心の中で消化しながら歩き、到着。カップルがこの看板で写真撮影会を開催していたため、この写真を撮るために5分待った。「砂埃よ、今こそこの看板を中心に発生するのだ」などということを、私は心が広いので思わない。
大きなアンテナ。これが山頂にあるのは強烈な違和感。しかし、それがまた面白くも感じる。
こちらは王ヶ頭ホテル。今回は宿泊しないので、コロナ禍ということもあり、中を覗くのは自粛しました。
それにしてもこのホテルのマーク、どこかで見たことがあるような、、、。
あ、あれだ、バドワイザーだ。私がこよなく愛するビール。その中でも一番好きなバドワイザーの王冠に似ている。そう思ったら一気に喉が渇いてきました。
山頂はホテルの裏にあるようです。
ホテル正面から100mくらい歩くと、それらしき場所が見えてきました。
謙虚な三角点(王ヶ頭→王ヶ鼻)
14:00 美ヶ原・王ヶ頭(2,034m)無事登頂しました。
登った感覚はあまりありませんが、想像より距離はあったという印象。
三角点がないなと探していたら、思ったよりも石碑から外れたところに、申し訳なさそうにありました。見落とすところだった。
まだ天気は崩れるまでは時間がありそうなので、景色がいいと噂の王ヶ鼻まで行ってみることに。
こちらから見る王ヶ頭も人工物の存在感が強いですね。
王ヶ頭から王ヶ鼻まではCT20分ほど。
vs雨雲(王ヶ鼻→下山)
14:20 王ヶ鼻(2,008m)に到着。
噂で聞いていましたが、王ヶ頭よりも景色がいいというのは本当のようです。
西側は完全に開けていて、街まで綺麗に見渡すことができます。
八ヶ岳もご覧のとおり、くっきり見ることができます。
今日は朝からずっと山にいるのに、ゆっくり腰を下ろして休憩した時間はほとんどなかったことに気付いたので、ここで少し長めに休憩しました。
生の充足を得られる世界 pic.twitter.com/tWlMngk195
— dic (@dic2_1003) 2022年5月7日
もう少し景色を楽しみたいところですが、黒い雲がどんどん広がってきたので、急いで帰ります。
王ヶ頭に戻る道。この景色を見ると、美ヶ原が平地ではなく台地であることがよく分かりますね。
太陽が遮られ、来た時よりもだいぶ暗くなった道を戻ります。
遠くの岩場に人影を発見。もう少しズームで切り抜きたいところです。
数十分前までいたあたりの真上には雲が到達してしまっています。もう降っているのかな。
あっという間に飲み込まれました。我ながらいいタイミングで出発しましたね。
あとは来た道をただただ雨雲と競争しながら帰るのみです。
何とか雨雲に競り勝ち、道の駅まで戻ってきましたが、最後の早歩きの影響で、一気に疲労感が高まりました。
お疲れ様でした。
まとめ
これにてチャレンジザトリプルは終了です。無事に目標を達成できました。
正直、霧ヶ峰と美ヶ原は一般的に言われる「登山」とは言えないかもしれませんが、深田久弥さんが日本百名山と言っているので、山は山です。ましてやブランク明けの私にとっては、ちょうどいいリハビリになりました。
負荷から言うとそうでもないですが、景色はさすが日本百名山です。逆に言えば、このお手軽さで絶景が楽しめるのですから、登山客だけでなく観光客が大勢いるのも頷けます。
再訪するかどうかは分かりませんが、久しぶりの山、存分に満喫できました。
ではではまた山に行ったら更新します。