※20200524鳥海山
2020年5月24日。残雪の山形県最高峰、鳥海山(2,236m)へ登ってきました。
昨年見たネットニュースでは、あの富士山を抑えて、全国の好きな山ランキングで1位。毎年来ているので、個人的にはそこまで特別な山という感じはありませんが、何度来ても楽しめる、お気に入りの山です。
今回は象潟コースで登ります。というか、私は鳥海山はここからしか登ったことがありません。夏だと3時間ちょっとで登れますが、雪渓でどこまでペースを守れるか。若干の不安と共に登ります。
天候に恵まれて(駐車場→鳥海湖まで)
6:30 鉾立駐車場に到着。
この日はすっきり晴れて、駐車場からはっきりと山頂を確認できるほどの大当たりの日でした。
実はこの数日前、平日に休みを取ってこの場所まで来ている私。その際は完全に雲の中。鳥海ブルーラインを走っていても、大袈裟ではなく、本当に10m先までしか見えないような天気でした。加えて、駐車場で天候回復を待っているところに追い打ちのようなゲリラ豪雨。泣く泣く登山を諦めました。
そんな経緯があるので、この天気はテンションが上がります。
7:00 登山開始。
駐車場から少し登ると、海岸線がばっちり見えます。
空の青と海の青の境界が曖昧で不思議な感じです。
10分ほど登ると展望台がありますが、ここから白糸の滝を眺めることができます。
しかしまあ、ここからこんなにはっきりと山頂が確認できたのは初めてかもしれません。
目的地がすぐそこに見えます。
また少し歩くと、雪渓が出てきました。だいぶ早めの登場です。
毎年来ている鳥海山ですが、この時期に来たのは初めて。この場所で雪渓歩きが始まるとは。暖冬だったにも関わらず、さすがは豪雪で知られる山ですね。
少し疲労を感じますが、景色をガソリンに、えっちらおっちら登っていきます。
雪渓に残った足跡を見ると、先行者も結構いることが分かりました。
お気に入り(鳥海湖→外輪山→山頂)
8:30 御浜小屋に到着。
ここまでは特に目立った急登もなく、ほぼ一定の緩やかな登りです。が、やっぱり夏に比べると時間がかかります。
鳥海湖はまだ凍っていました。
そう言えば、私のLINEのプロフィール画像は数年前から鳥海湖のままです。そろそろ変えたいと思って久しいですが、何故か変えずにそのままにしています。
目的地がだいぶ近づいてきました。
遠くには月山が見えます。鳥海山に負けず劣らず、あちらの月山もかなりの雪が残っているようです。
月山は雪が多過ぎて冬はスキー場がオープンできず、春から夏にかけて営業するという珍しい場所です。
鳥海湖から少し進むと扇子森です。ここから見る鳥海山、そびえ立つ感じがかっこいいんですよね。
Kも夢中でシャッターを押しています。
※言い忘れていましたが、今回、Kも一緒に登っています。
これからここを歩けると思うとワクワクします。
スケール感を写真で伝えるのは難しいです。腕が欲しい…。
扇子森から鳥海湖方面を眺めます。ここから先、鳥海湖とは暫くお別れです。
今回登っている象潟コースで、唯一の分岐点である七五三掛に着きました。
ここで①写真中央の雪渓に降りて、山頂に直登する千蛇谷ルート、②写真右側の稜線を登る外輪山ルート、のどちらかを選びます。
今回は②外輪山ルートを選びました。景色が千蛇谷と比べて開けているというのが理由です。(決して、千蛇谷の直登から逃げた訳ではない)
外輪山コースではこんな景色を最後まで楽しむことができます。
外輪山から千蛇谷を覗いてみます。
写真の下の方の黒い点が登山者です。登り応えのありそうなルートだということがお分かりいただけるのではないでしょうか。
10:40七高山(外輪山)(2,229m)登頂。
写真は新山の山頂を撮影したものです。七高山山頂の標柱を撮っていないあたりに、私のブログへのやる気の低さが窺えますね。
鳥海山は新山と外輪の七高山というピークがあり、いわゆる山頂は新山です。
七高山から新山に向けて、雪渓を渡ります。夏はゴロゴロとした岩の道ですが、この季節はまだまだ雪の下です。
ホームマウンテン
11:00 鳥海山(新山)(2,236m)無事登頂しました。
標高は語呂合わせで「夫婦で見ろ」と覚えると良いらしいです。Kがうるさいくらいに繰り返し言っていたので覚えました。
鳥海山は登山を始めた年から毎年来ていて、勝手にホームマウンテンだと思っています。
例年であれば、山小屋に宿泊して生ビールをいただくところですが、今年は新型コロナウイルスの感染防止のため、小屋は営業しないとのことです。残念ですが、やむを得ないと思います。来年は泊まれるといいなー。
鳥海山の魅力は変化に富んだ登山道ではないでしょうか。
海を見ながら、石畳、ザレ場、最後にはこの岩山です。飽きが来なくて楽しいです。
顔が焼ける前に(山頂→千蛇谷→鉾立駐車場)
12:30 山頂でカップ麺を食べて少し休憩していましたが、あまりの天気の良さに顔がヒリヒリしてきたので、顔が剥がれる前に下山することにしました。
下山は千蛇谷ルートです。
千蛇谷は落石が多いことで有名で、外輪山の斜面から落ちてきた大小さまざまな石が転がっています。
落石の大きさを伝えるためにKに隣に立ってもらいました。
溢れ出る事故現場検証感。
七五三掛の手前は急斜面のトラバースです。
ところどころ崩れやすくなっている箇所があり、慎重に歩を進めます。
七五三掛に戻ってきました。
次に来るときは千蛇谷から行こう!と思ったような思わなかったような…。
この辺りから日焼けによる顔の痛痒さが増してきました。
特にひどい耳の後ろの日焼けをスリスリ触りながら下山します。
まあ、これだけ天気が良ければ仕方ありません。その分、景色がいいので許してやろう。
下山も扇子森では足が止まります。惚れ惚れする山容です。
人がいるとスケール感が伝わるでしょうか。
気付けば、同じような写真を何枚も撮ってしまっていました。
海の方に目をやると海上に薄っすらと黒い影が見えます。
これは山形県唯一の離島、飛島(とびしま)のようです。
今回は終始、海岸線がばっちり見えていて、鳥海山ならではの景色を楽しめました。
鳥海湖は湖面の氷?雪?にひびが入っていました。
山頂に雲がかかってきました。ナイスタイミングの下山だったかもしれません。
鳥海湖からは雪渓、石畳を一気に下ってきました。
15:40 駐車場に到着。お疲れ様でした。
山行を振り返って
今回は初めて、残雪期の鳥海山に登りました。無雪期の1.5倍くらいの時間はかかるかなと考えてましたが、そこまで遅れることもなく、余裕をもって楽しみながら歩くことが出来ました。
新型コロナウイルスに係る自粛要請解除を受けて、多くの登山者やスキーヤーが登っており、我慢していたのは自分だけじゃないということを改めて実感しました。
今後、第2波が来たら、再び自粛要請がかかることも考えられます。自分の好きなことを楽しむためにも、感染拡大防止のための自覚ある行動を心掛けなければいけないと思いました。
ではでは、また山に行ったら更新します。
※帰りにソフトクリームを買いに寄った道の駅は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための短縮営業となっていて、営業は17:00まででした。16:15に到着し、ソフトクリームを注文。
※私→筆者、婆→道の駅のおばちゃん
私:ソフトクリームください。
婆:ごめんね。17:00までなのよ。
私:おばちゃん、まだ16:15だよ。
婆:そうなんだけどね。もうやってないのよ。17:00までだからね~。
私:ばあちゃん、片付け始めるの早くない?
婆:早く帰りたいからね。
私:そっか。
買えませんでした…。早く帰りたいという気持ちは非常によく分かるので、文句はありません(笑)
※はてなブログで「Googleフォトから貼った画像が表示されない」不具合が起きているようで、私の過去の記事も画像が見れないところがあります。運営側で対応してくれているみたいなので、気長に待ちたいと思います。(誰もこのブログを見ていないと思うので、特に問題はないのですが…。)